習近平国家副主席は29日北京で、第66回国連総会のナセル議長と会談した際、「中国は、国連が国際事務でいっそう活躍し、リビア問題などの解決で主導的な役割を果たし、世界と地域の平和を維持するためにより大きく寄与していくことを支持する」と強調しました。

　習副主席は「当面、国際情勢には複雑で深刻な変化が起きている。世界的な問題は日増しに際立ち、世界の金融市場には新たな揺れが見られる。このほど、西アジアや北アフリカ地域の情勢が懸念され、中東地域の平和と安定も厳しい試練に直面している。中国はこれまでどおり、国連事務に参与して、国連と国連総会議長の活動を支持していく」との姿勢を表しました。

　これに対してナセル議長は「食糧の安全や貧困撲滅、武力衝突及び気候の変動など問題を優先して処理していくことに努力する。中国が多国間主義をこれからも支持することを願っている」とした上で、中国との協力をこれまで以上強化していきたいとの国連の立場を示しました。（ヒガシ、林涛）