中国は27日の朝5時44分、西南部にある西昌衛星打ち上げセンターから、ナビゲーター衛星としては9個目を搭載した運搬ロケットの打上げに成功しました。

　今回の打上げ成功は、中国の「北斗」衛星ナビゲーター装置の完成に向けて着実な一歩を踏み出したことになります。

　現在、このナビゲータシステムの基本設備はすでに出来ており、測定や評価作業が進められています。現段階でのシステムの運行は良好で、年末までにこのシステムを通じて全国や周辺の大部分の地区に、ナビゲータや通信などによるサービスが提供され、これによって交通輸送、漁業、林業、気象、電信、水利、測量などのニーズが満たされるものと期待されています。

　なお、計画では来年末までに、中国はまたもいくつかのナビゲータ衛星を打上げ、「北斗」衛星ナビゲータシステムを完成させることになっています。 （朱丹陽）

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