ユーロ圏の指導者は21日に、ギリシャに対する新たな追加支援策で合意し、ギリシャに1090億ユーロの融資を追加することになりました。

　ユーロ圏の指導者は21日に緊急サミットを開き会議後に声明を発表しました。声明は「ギリシャに1090億ユーロの融資を追加する。臨時援助システムである欧州金融安定ファシリティを利用して、援助金を集める。返済期限は今の7年半から少なくとも15年に延長し、最長30年までとする。新しい融資の金利は現在の4.5%から3.5%ほどに引き下げられる」としました。声明は民間部門の出資について、「自由参加の形で新しい援助案に関与する。今後3年間で370億ユーロを出資する上に、債務買戻し計画を通じて126億ユーロを拠出し、あわせておよそ500億ユーロになる」としています。

　声明によりますと、2011年から2019年にかけて、民間セクターの出資はあわせて1060億ユーロに達するということです。

　これに対して、ユーロ圏指導者は「民間セクターの関与はギリシャの支援のみである」と強調しています。（朱丹陽）国際・交流へ