今年は中国共産党が設立して90周年に当たります。CRI・中国国際放送局の外国籍記者は中国共産党中央対外連絡部へ関連責任者と南アジアや北米、西ヨーロッパ、中東などの地域における政党間交流について取材しました。
中国共産党は、設立から90年来、米国やカナダ、オーストリア、イギリスなど160ヵ国にある600以上の政党や政治団体と様々な形で、交流と協力を行いました。それには、大国や大きな政党の枠組み内の交流、政党間のハイレベル対話、多国間の政党フォーラム、党や国の管理に関する理論的な検討などが含まれます。90年間の実践によって政党間の往来は、中国共産党をより世界に知ってもらう窓口や場を提供しただけでなく、中国全体の外交にもプラスとなり、国と国の関係強化に絆、或いは架け橋の役割を果たしたことが証明されました。中国共産党中央対外連絡部は中国共産党中央委員会で対外事務を担当する部門です。アジア2局の趙世通副局長は、中日政党間の往来によって両国関係の正常化を促す事例を紹介しました。
「しばらく前に、中日関係が行き詰った際、中日両国の政党間交流制度が生まれた。われわれは当時の与党・自民党、公明党と中日与党交流制度を確立すると共に、野党の民主党とも交流制度を確立した。数回の会議を通じて、双方が政治的な障壁を乗り越え、中日関係の挽回を実現した上で、さらに、戦略的互恵関係の構築に関する交渉においても前向きな役割を果たした」。
中国共産党が世界の多くの政党や政治団体と幅広い関係を持っているのは、中国共産党が政党間往来において、「独立自主、完全な平等、相互尊重、相互内政不干渉」という4つの基本原則を守った結果です。中国共産党はイデオロギーの違いを乗り越え、開放的な姿で世界各国、各種政党と幅広く往来を展開しています。
しかし、イデオロギーの違いによって、中国共産党に偏見や誤った認識を持っている国があります。これは北米地域の一部の国で特に目立ちます。アメリカ洲大洋洲局の馬輝副局長は「これらイデオロギーの違いについて、中国共産党は避けようとしない」として、
「われわれはイデオロギーを超えた議論をして、より多くの共通認識を探すことを主張する。一方、諸外国の政党がそれぞれの国の選択権を尊重するよう願っている。中国共産党は開放的な政党で、各国の経験を研究している。中国の発展や、国民生活のレベル向上に有利な点を参考にしている。社会主義市場経済はその例となる」と述べました。
未来を展望して、中国共産党中央連絡部の黄華光報道官は「国際、国内の情勢の変化に直面して、今後の中国共産党の対外交流活動が一層盛んになるだろう」とした上で、「中国のよりよい発展には良好な国際環境が必要で、われわれは異なる政党、政治団体、マスコミ、シンクタンクとの往来を保たなくてはならない。これはチャンスでもある。今後、この面での活動は盛んになるだろう」との考えを示しました。
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