欧州委員会は3日、中国製WAN（広域無線ネットワーク）モデルに対する反ダンピングと反補助金調査の停止を決めましたが、中国商務省輸出入公平貿易局の責任者はこの日、この決定を賞賛する意を表明しました。

　この先に立って、欧州委員会は1月25日、同時に実施する中国製WANモデルへのセーフガード調査を停止しました。この責任者は「この決定は、中欧間の安定した経済貿易の発展と、双方の産業内の協力と交流にも有利であり、互恵関係を実現させた。また、EU加盟国の利益が守れ、中欧貿易紛争を解決するための模範ともなっている。双方の関係機関が今後も、相互の交流と信頼を強め、引き続き企業間の協力強化に努めることを願っている」と語りました。

　EU委員会は2010年6月30日、41億ドルに相当する中国製WANモデルに対して反ダンピングとセーフガード調査を行った後、この年の9月16日に中国製WANモデルへの反補助金調査を行いました。三つのWTO貿易救済措置を同時に実行するのは今回が初めてです。（万、小野）