ユーロ圏のインフレ率は3ヶ月連続で、欧州中央銀行が物価の安定を維持するために定めた2％という警戒ラインを上回り、１月は前年比2.3％上昇しました。

　欧州委員会はこの日、年2回の欧州経済見通しを発表し「2011年、エネルギーと農産物、鉱物の価格上昇と共に、ユーロ圏域のインフレ率はこの1年間は2％以上を維持し、年末に下落するだろう」と指摘しました。

　ユーロ圏域の経済は財政危機を抜けだしておらず、ECBはこれまで預金準備金率の引き上げを実施していません。エコノミストは「強まっているインフレの圧力は家計支出と内部需要を抑え、全地域にマイナス影響を与えるだろう」と考えています。（万、吉野）　国際・交流へ