中国外務省の姜ユ報道官は21日、「中国は、中国漁船が韓国の警備艇に体当たりされ、沈没した事件を受け、深刻に懸念し、韓国側に厳正な交渉を申し入れた」と語りました。現在も救助活動が続いています。

　姜ユ報道官はこの日の定例記者会見で、「中国漁船が韓国の警備艇に衝突されたことは、朝鮮半島の情勢と直接関係はしない。中国は、韓国に厳正な交渉を申し入れた。行方不明者の捜索を続け、事件の当事者を厳罰に処すことや損害賠償を要求した。また、確実な措置をとり、同じような事件が起こらないよう求めた」と語りました。

　姜ユ報道官は、「いかなる海域でも、海上警察が漁船に体当たりして、人に損害を与えることは、起こってはならないことだ。事件は、中韓漁業暫定措置水域で発生し、『中韓漁業協定』により、両国の漁船はこの水域で操業することができる。両国の当局は、それぞれ自国の漁船を管理し、違法行為を互いに通報するが、相手国の漁船を取り締まる権利はない」と指摘しました。（翻訳：李軼豪）