中国工業情報化省の朱宏任報道官は28日、国務院で行われた記者会見で、「ハイテク製品の生産に欠かせない希少な資源『レアアース』について、中国は各国と協力し、共栄を図りたい」との意向を示しました。

　朱報道官は「中国は世界最大のレアアースの生産国、輸出国であるが、これまでの生産は粗放的で、浪費が深刻だった。特に一部の企業は環境保護意識が低く、大きな環境汚染をもたらした。このことから、中国はレアアースの採掘、生産、貿易に対する管理を強化している。これはWTO・世界貿易機関の準則に一致している」と述べました。

　また、「中国はレアアースを駆け引きの道具にはしない。レアアースの利用について、各国と協力し共栄を図ると同時に、この再生不可能資源をきちんと保護していきたい」と強調しました。（朱丹陽）