中国通訳協会主催の「2010年全国通訳大会」が10月16日、北京第二外国語大学で開催されました。
2010年 中国全国通訳大会の会場様子
「2010年全国通訳大会」は日本語とフランス語の二部に分けて行われ、現役の大学生が選手として参加しました。日本語の参加者は14の大学から、フランス語は17の大学から選出されました。
日本語の競技項目は逐次通訳と同時通訳の2つに分けられ、選手たちが激しい戦いを繰り広げました。16日午前中は、逐次通訳と同時通訳の準決勝戦が行われ、正午には、決勝戦進出となる6名の選手が発表されました。
評価中の審査員たち
午後1時、決勝戦に勝ち残った選手が入場し、出場順位を決定する抽選が行われました。そして午後2時、いよいよ決勝戦の幕が開かれました。熱戦の結果、逐次通訳で優勝したのは北京第二外国語学院3年生の楊斯琪(ヨウシキ)さんです。同時通訳の優勝者は北京第二外国語学院4年生の劉睿(リュウエイ)さんです。
優勝した劉睿(リュウエイ)さん(左)と楊斯琪(ヨウシキ)さん(右)
実は優勝者の2人は共に日本に滞在した経験があり、流暢な日本語を話します。逐次通訳で優勝した3年生の楊さんは「準備期間が短かったので、優勝できたことが信じられなくて、とてもうれしい。今後もし、機会があれば、また参加したい。そのためにも、ますます自分を磨いていきたい」と感想を述べました。
同時通訳で優勝した4年生の劉さんは「もちろん優勝したかったが、指導してくれた先生方に言われた通り悔いのない試合ができた。そして優勝もできて、とてもうれしい」と語りました。
入賞者の皆さん
閉幕式では、北京第二外国語学院の周烈院長が「中国の通訳業界に新たな風を吹き込むため、このような大会を開催した。今後も優秀な人材を養成できるよう努めたい」と述べました。
優勝した2人は「根性さえあれば誰でも出来ることなので、自分の力を信じて一生懸命にやれば求める結果が得られます。自分なりに頑張ることが大切だ」との今後の参加希望者へ向けて、アドバイスを語ってくれました。
(取材/撮影:Sui&中原)
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