17日は、第18回の国際貧困撲滅デーです。この日、北京で第4回国際貧困撲滅・発展ハイレベルフォーラムが開かれました。中国の回良玉副首相はこのフォーラムで「中国は経済発展モデルの転換を促進し、より多くの貧困人口が発展の成果を享受できるようにする」と述べました。
このフォーラムは中国国務院貧困撲滅弁公室と中国に駐在する国連関連部門が共催したもので、フォーラムのテーマは「発展モデルの転換と貧困撲滅」です。このフォーラムで回良玉副首相が「中国貧困撲滅賞」を受賞者に授けました。
中国農村改革の先駆者と呼ばれる王郁昭氏は、受賞者の1人です。1970年代の末、改革開放政策が実施されたばかりの時期に、安徽省の鳳陽県では、農家生産請負制度が始まりました。王郁昭氏は、安徽省のジョ県の指導者の1人として、圧力があったにもかかわらず、このような新しい生産方式を広めることに尽力しました。王氏の話です。「当時は、集団生産より、世帯生産や農家生産請負制度のほうが優れているかどうかについて議論をしていた。私は、農家生産請負制度がいいと意見を述べた。上の指導者に『私が管轄しているところでは農家生産請負制度がかなり広がり、もし許可されればこの制度を改善し、さらに広める。認められなければ、私はやめる』と言い、当時は辞職の覚悟もした」と話してくれました。
1981年、中央政府は農家生産請負制度を認め、全国でこの生産方式を普及させました。このような新しい生産方式は農村部の労働効率を高めました。このおかげで多くの農民は豊かになりました。
その後、王郁昭氏は中国貧困撲滅基金の常務副会長と会長を務めました。中国貧困撲滅基金は貧困撲滅を目的とする非営利組織として活動し、20数年間で多くの中国人が貧困から抜け出すことを支援してきました。
30年以上の急速な発展を経て、中国の経済力と総合的な国力は強くなり、国民の生活の質も改善され、貧困人口は大幅に減少しました。中国の基準によると、中国にはまだ貧困人口は数千万人おり、国連の基準によると貧困人口はまだ1億5000万人もいるとうことです。今日の中国は再び経済発展モデル転換期を迎えています。
回良玉副首相はこのフォーラムで、中国が貧困撲滅のプロセスを加速させる計画を明らかにしました。「終わったばかりの中国共産党中央第17期第5回会議では今後5年間の中国経済と社会の発展計画が策定された。この計画の主軸は、経済発展モデルの転換だ。これは長期にわたって経済を安定的かつ迅速に発展させる道でありながら、貧困撲滅活動を推進する重要なチャンスだ」と強調しました。
また、回良玉副首相は貧困撲滅の効果を上げる今後の具体的な措置にも言及しました。(担当:任春生)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |