6月20日の世界難民デーに当たって、国連のパン・ギムン事務総長は18日メッセージを発表し、世界各地で戦乱や迫害を受けたことから、ふるさとを離れ、困難な状態に陥った1500万人の難民に関心を寄せるよう人々に呼びかけました。
パン・ギムン事務総長は「世界難民デーを迎えるに当たって、人々を不安にさせる趨勢に注目しなければならない。つまり、ふるさとに戻れる難民の数が低下していることだ。2005年に100万人余りの難民は自らすすんで帰国した。しかし、昨年、帰国したのは25万人しかいなかった。これはこの20年間の最低となった。原因の一つは、アフガニスタンやコンゴ民主共和国、スーダン南部などでは長期にわたって情勢が揺れ動いていることによってこうした現象が発生した。都市化が急速に進んでいると共に、難民は都市住民の中の弱者層となった。彼らは環境衛生や健康、教育などといったもっとも基本的なサービスを受けるためにもがいている。国際社会は協力して、その苦しみを分担すべきだ」と述べました。(翻訳:トウエンカ)
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