ボアオ・アジア・フォーラムの年次総会が10日、中国海南省で開幕しました。
開幕式で中国の習近平国家副主席は基調演説を行い、アジアと世界におけるグリーンで持続可能な開発を呼びかけました。
習近平副主席は「途上国である中国は一番早く『アジェンダ21』を批准し、また、省エネと温室効果ガス排出削減および温暖化対策の国家計画を制定した。2006年から2009年までの4年間、国内総生産(GDP)エネルギー消費原単位は14.38%減少し、化学的酸素要求量(CDO/酸素消費量)と二酸化硫黄(にさんかいおう)排出量もそれぞれ9.66%と13.14%減少した」と述べました。
中国政府は2007年から、火力発電、石炭採掘、鉄鋼、セメント、製紙、化学工業、印刷などの業界で汚染の深刻な中小企業を閉鎖しました。2009年に、中国の水力発電設備容量、建設中の原子力発電所の規模、太陽熱温水器集熱面積、太陽光発電設備容量はいずれも世界一となっています。
また、2009年の温室効果ガス排出削減数値目標では、2020年までに中国の二酸化炭素排出量を国内総生産(GDP)原単位で、2005年に比べ、40%から45%削減する計画です。
さらに、中国は今後5年間で標準石炭6億2000万トン相当のエネルギーを節約する目標を立てています。
習近平副主席は「中国の温暖化対策は世界各国の共通利益にかなっている。中国は工業化と都市化の重要な段階に入っている。われわれは国連が定めた『共通だが差異のある』原則に基づいて排出削減を行う」と述べました。
習近平副主席はさらに「持続可能な開発の実現にはアジア諸国間の互恵協力が必要である。金融危機対応、温暖化対策、エネルギーと資源の確保などの課題は一国の力では対応できず、マクロ調整、特に省エネと排出削減、環境保全、新エネルギーなどでの国際協力が必要である」と述べました。(ジョウ&金井)
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