3日から始まった全国政治協商会議年次会議が北京で13日幕を下ろしました。10日間の会議で2000人ぐらいの代表がいろいろな会議に参加し、予定されていた議事日程を消化しました。会議を振り返って新しい委員、意見聴取の新しい方法が今回の会議に採用され、印象に残りました。
チベット仏教指導者の第11世パンチェンは20歳で、今年、全国政治協商会議の委員に新たに選ばれ、脚光を浴びています。この大会に参加した感想について、第11世パンチェンは次のように述べました。
「今回、全国政治協商会議に参加していろいろな新しいものを勉強しました。委員たちはそれぞれ意見を発表し、国のために意見を述べました。私は委員に選ばれたばかりなので、これから努力していきます」
インターネットの普及の中で政協会議に参加する委員たちはネットを使って国民の意見を聴取しました。委員の1人、画家の何水法さんは自分のマイクロブログで国民からいろいろな意見を集めました。この意見聴取の方法について何さんは次のように話してくれました。
「マイクロブログを通じて国民が抱える問題が分かりました。私はこれらの問題を意見書にまとめ、政協会議の期間中、担当部門に渡しました。これは私が国民の代表として当然の責務です」
大会の期間中、委員たちは身元を確認した後、インターネットの専用システムにアクセスして、提案書や意見書を提出することが出来ます。これは今回の大会で取り入れられた新しい政治業務公開システムです。
今回の政協会議で提案が5000件ありました。国、地域、業界に関するマクロレベルな提案が昨年より多く増えました。多くの委員は、低炭素による経済成長について新しい考えを提出しました。これについて著名な経済学者の李稲葵氏は、次のように述べました。
「低炭素経済は国策に盛り込まれるべきです。低炭素経済をめぐって一連の財政、金融支援政策を打ち出すべきです。また、企業や都市が低炭素による成長を推進しなければなりません」
委員たちはなぜ低炭素経済の発展に関心を持っているかについて、委員の遅福林氏は、次のように語りました。
「これは新しい経済発展の方式と生活スタイルです。中国の技術革新とイノベーションは、この低炭素時代というチャンスをどう掴むかに関わっています。これをきっかけに新エネルギーを中心に技術革新を促進させなければなりません」
今年の政協会議は、委員たちが本音を言い合えるようになりました。広州市政治協商会議の朱振中主席は、この大会で政治の世界にある悪い仕来りを批判しました。これは委員たちの共鳴を得ました。朱振中主席の話です。
「今は国民主体のムードがますます濃くなっています。みんながいろいろな意見を出し、交流を通じて共通認識をもつことができるようになることは政治の進歩だと思います」(翻訳:任春生 チェッカー:村田)
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