現在開かれている全国人民代表大会および政治協商会議では、民生問題は依然としてホットな話題として注目されています。
民生について、胡錦涛国家主席は先日、天津市代表団の審議に参加した際、このように話しています。
(1)
「経済の発展を新たな段階に持ち上げるため、発展モデルの転換に緊迫感を持つべきだ。経済の発展と民生の改善を結びつけ、国民が最も関心を持つ現実的な利益にかかわる問題に着眼し、民生の改善に力を入れていきたい」
胡主席の言葉は、新しい情勢の下で、民生の改善と経済発展モデルの転換との関係を指導する方針でもあります。
さらに、中国現代国際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英所長は、民生の改善を通じて国民の消費能力を高め、消費を拡大することは、経済発展モデルの変換に有利だと述べています。
(2)
「民生に注目するということは、国民がよりお金を使って消費することに注目することだ。経済の発展モデルを転換させることは、即ち国民の生活を改善することだ。これは国民が消費により多くのお金を使い、経済発展の成果をより享受することでもある」
民生の保障と改善は経済発展の根本的な目的であり、経済発展モデル転換の主な手段でもあります。というわけで、金融危機の影が薄くなってきてはいますが、政府は民生問題を依然として重要視しています。その中で、財政投入を拡大し、医療、教育などの体制を改革し、また、不動産管理などに関してより効果的な改革策を打ち出そうとしています。
また、温家宝首相が政府活動報告の中で、「民生を保障し改善することは、経済の発展に持続的な動力を注ぐことであり、それによりしっかりした社会基盤が築かれ、国の安泰にもつながる」と述べています。
(3)
人を大切にし、民生を大事にすることは、調和の取れた社会を築き上げるのに欠かせないものです。それにより、国民はより幸福で尊厳のある生活を送ることができます。
中国リポート、両会議で注目されている民生問題についてお話しました。
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