欧州中央銀行は23日、トリシェ総裁が先日ドイツのメディアの取材を受けた際の内容を発表しました。トリシェ総裁は「ユーロ圏諸国は『安定・成長協定』を遵守し、厳しく悪化した財政赤字を処理すべきだ」と強調しました。

　トリシェ総裁は、ギリシャに対して、ほかのユーロ圏加入国と同様に2012年の財政赤字を国内総生産の3％以内におさめるよう要求しました。しかし、ドイツやフランスがギリシャとアイルランドなどの国を援助すべきかどうかについては言及しておらず、財務問題を解決しなければギリシャがユーロ圏を脱退するのかに関しては発言を拒みました。

　また、トリシェ総裁は、「各加盟国が安定した貨幣体制を共有することこそ、巨大な優位性となる。責任を持って、財政問題を解決すべきだ」と語りました。

　さらに、ブルガリアとルーマニアなどの国のユーロ圏加入について、トリシェ総裁は「加入標準に継続的に達していなければならない」と要求しました。（翻訳：李軼豪）