中国の李克強副首相は19日、北京で行われた中国・EU（欧州連合）戦略パートナーシップ・シンポジウムで、「中国とEUは戦略的な高みから出発し、Win-Winと包容の意識を強める必要がある。それとともに、各分野での実務協力を進めることにより、中国とEUの戦略的パートナーシップを新たな段階へと引き上げていくべきだ」と語りました。

　李副首相は、「中国とEUは国際社会における重要な力であり、世界の平和と協力を推し進める重要な責任を背負っている。双方の関係をいっそう発展させることは、互いの根本的な利益に合致し、国際的にも大きな意義がある。双方は投資・貿易の規模とレベルを絶えず向上させ、ハイテク、省エネおよび環境保護、グリーン経済など新しい協力の分野を切り開いていくべきだ。それとともに、互いの核心利益を尊重し、中国とEUの包括的な戦略パートナーシップを新たな段階に引き上げることにより、世界経済の全面的でバランスの取れた、持続可能な発展を促していく」と述べました。

　李副首相はさらに、「国際金融危機や世界経済の変革により、困難とチャンスに直面している。そのなかで、中国は経済構造の戦略的な調整に力を入れ、資源の節約や環境保護に取り組む。それとともに、経済成長の質と効率を高めることにより、中国経済の長期的かつ安定した速い成長を保っていく」と述べました。（11／19　翻訳者：Lin）