中国の習近平国家副主席は7日から21日にかけて、ベルギー、ドイツ、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニアなど、ヨーロッパ5 ヵ国を公式訪問しました。習副主席に同行した張志軍外務次官は今回の訪問について、「実り多い成果が上がり、『友情の旅』、『協力の旅』、『文化交流の旅』として成功を収めた。5ヵ国との政治信頼や友情、文化、および人的交流が一段と強化され、実務協力に進展が見られた」と述べました。
今回の訪問は、中国とヨーロッパの関係が回復を見せる中で行われた重要な外交活動であり、ヨーロッパ5ヵ国から厚い歓迎されました。訪問期間中、習副主席は5ヵ国の首脳とそれぞれ会談し、二国間関係または中国とヨーロッパの関係について意見を交しました。また、中国は相互尊重、内政不干渉、平等互恵という原則の下で、中国とヨーロッパの関係を促進していく意向を5ヵ国の首脳に示しました。
国際金融危機の対応については、貿易と投資の保護主義に強く反対する中国の立場を改めて表明した上で、欧州各国と手を携え、各分野での協力を強化し、共に直面している困難を克服する姿勢を示しました。経済協力においては、中国がこれらの5ヵ国と5つの政府間協議に調印したほか、今回の訪問に同行した企業が93の協力協定を結びました。総額は74億ドルに達しています。
また、文化交流は今回の訪問で最も注目された点です。習副主席は、「ユーロパリア・中国芸術祭」と「フランクフルト書籍見本市」などの文化交流イベントに出席し、重要な講演を行いました。その際、「各国が文化交流を強め、異なる文化を持つ人々の間の交流を深めることは、調和のとれた世界を構築する上でも重要だ。文化交流を行うには互いを理解し尊重し合うべきで、偏見や誤解があってはならない」と述べました。その上で、「イデオロギーや社会制度、発展モデルの違いを、文明の交流を妨げる障害や、互いが対立する要因としてはならない。我々は文明の多様性を確保するとともに、異なる文明間の対話と交流を推進し、互いに学び合っていく必要がある。それにより、世界を彩り豊かにしていくべきだ」と述べました。(万、田中)
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