「調和の取れた世界」、この言葉は最近、国際舞台で頻繁に使われ、多くの国がこれを理解し、賛同しています。世界の未来の青写真を表現するこの言葉には、「和」を念頭に置く中国の外交的理念が含まれています。
「われわれは、自主的に自国の社会制度や発展の道を選ぶ各国の権利を尊重し、それぞれの国情に見合った振興と発展の事業に協力しなければならない。平等で開放的な精神に基づき、文明の多様性を保ち、異なる文化の対話と交流を強化し、多くの文明をもつ調和の取れた世界を共同で構築していきたい」
これは胡錦涛主席が2005年9月15日の国連設立60周年を記念する首脳会議の席上述べたものですが、この「調和の取れた世界」という表現は、平和なな発展を望み、責任感のある国になり、ほかの国と共に、平和で繁栄した調和の取れた世界を構築していきたいという中国のシグナルを世界に送りました。
本をただせば、この外交的理念は中国の伝統思想を受け継いだもので、中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は、「この理念は中国の伝統から生まれたもので、中国人の考え方と中国文化の特徴を現している。東洋のもつ主な特徴は、調和を強調すということだが、これはもちろん建国以来のその他の外交理念とは関係がある。たとえば「平和共存五原則」や「平和な発展」にも、「和」が含まれている。中国はここ数年、迅速に発展しているが、世界の中国への関心度は高くなり、また中国の将来に対してもいくらか憂慮を抱いている。この点に対する中国の答えは、中国の考えは歴史があり、今浮かんだものではないということだ」と述べました。
新中国建国60年来の外交理念の変化を振り返ってみると、いずれも世界の政治情勢の発展に基づき、しかも「和」という核心的思想に基づい打出されたものだということが分かります。
21世紀に、世界は大き変動期に入り、多極化と経済のグローバル化が進み、国と国の依存度が高まってきました。一方、国際情勢で見られる不安定な要素が世界の平和と発展を妨げています。ですから、平和、安定、発展ということは、人類の共通の願いとなったのです。
これまで二国間関係や多国間関係での協力の拡大、または紛争の解決で、中国はあくまでも、「調和の取れた世界」という理念を基に、責任感をもつ国というイメージを示し、実際の行動を通して、この理念を多くの国々に理解してもらい、これに賛同するよう努めてきました。中国外務省政策企画局の楽玉成局長は「この理念は、強い生命力を持っている」とした上で、「この理念が打ち出されてから4年間、世界は大きく変化してきた。中国の外交活動はこの理念を指針とし、著しい成果を収めた。特に今年に入ってからは、金融危機によるマイナス影響があったことから、平和、安定と調和の大切さがよりく認識されるようになった。多くの国際的な危機に直面している現在、国際社会がいかに力をあわせて難関を切り抜けるかが、最も重要な問題となっている」と話しました。
アメリカ東部時間の2009年9月23日午後、ニューヨークで行われた国連総会の一般討論で、胡錦涛主席は「苦楽を共にし、未来を作り出そう」といテーマの講演を行い、中国の世界観を改めて表明しました。
「これまでにないチャンスとチャレンジを迎え、国際社会は引き続き、手を携え、平和、発展、協力、共栄と包容という諸理念を持ち、平和的に共に繁栄し、調和の取れた世界を作り出すべきだ」と述べたのです。
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