5日間続いた中露テロ取締り合同軍事演習「平和使命2009」が、26日、中国瀋陽軍区の訓練基地で終了しました。今回の軍事演習は、中国とロシアの上海協力機構の枠組の中で、テロ取締りを内容とする大規模な合同軍事演習です。これは、国際テロ主義、民族分裂主義と宗教過激主義を取り締まることに重要な意義があります。
今回の合同軍事演習には、双方は陸軍1300人、空軍1300人を派遣しました。また、戦車などの車両を延べ百台ぐらい、戦闘機、爆撃機、ヘリコプターなどを延べ60機出動させました。
ロシア国防省のニコライ・マカロフ次官は、中国国際放送局の記者に対して、中国とロシアの部隊の見事な協力は、両国共同のテロ取り締まりの能力を示していると評価しました。また、「両国部隊の協力に満足しています。演習の結果が示しているように、両国が共同でテロを取締る必要が生じれば、いかなる問題であっても解決できると思います」
マカロフ次官は、また、「この合同軍事演習を今後も継続したいです。今回の演習を通じて、ロシアと中国の共同テロ取締りのレベルを上げ、これから、この地域と国際テロ取締り活動の中で大きな役割を果たていくだろう」と述べました。
2005年、中国とロシアは初めてテロ取締り合同軍事演習を行いました。今回は2回目となっています。これについて、中国人民解放軍の馬暁天副参謀長官は、次のように述べました。
「テロ取締り活動には国際協力が必要です。テロ問題は、この地域で中国とロシアがともに直面している問題であり、両国が共同でテロを取り締まる責任と義務があります。世界とこの地域の平和と安定を維持するため、このような合同軍事演習が必要です」
ところで、上海協力機構が2001年6月上海で発足しました。その目標の一つは、地域の平和と安定を維持することです。地域的協力メカニズムとして、上海協力機構は発足段階からテロ取締りを目標に設定し、テロ取締りを唱える初めての国際組織となっています。
中国国際戦略学会の王海運顧問によりますと、今後、中国を対象とする大規模なテロ攻撃が中国で発生する可能性は少ないですが、三つの勢力による脅威が現実に存在します。
「この前、新疆で発生した7.5事件が示しているように、三つの勢力は、安全を脅かす重要な要素であり、これらに厳しく打撃を加える必要があります」
三つの勢力への取締りについて、中国人民解放軍の陳炳徳参謀長官は、「今回の合同軍事演習は、三つの勢力を震え上がらせたほか、中国の部隊とロシアの部隊の友情と協力をさらに深めました。中国は世界のすべてのテロリストの挑戦に対応する自信と能力を持っています」(担当:任春生)
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