7月1日は、中国共産党成立88周年の記念日です。これまでの88年で、中国共産党は、国民の意見に常に耳を傾けてきました。このほど開かれた中国共産党中央政治局会議で、党と政府幹部の実績を評価する上で、民衆の幹部への満足度を重要な指標とすることが提出されました。胡錦涛総書記は、新しい情勢のもとで、共産党内の民主建設を推進し、科学的に政治活動を行うべきだと指示しました。専門家の話によりますと、国民の意見を聞くことは、中国共産党が党建設を強化する上で重要な内容となっているということです。
6月30日、中国国務院新聞弁公室の記者会見で、シンガポールの中国語新聞『聯合早報』の記者は、中国共産党党史研究室の李忠傑副主任に対して、「中国共産党は、どのようにして民衆の意見を聴き取っていますか」と質問しました。
李忠傑副主任は、次のように答えました。
「中国共産党は、これまで政治的な決定を行う際、出来るだけ民意を取り入れてきました。中国には中国の国情があり、民意を集中させ反映させる方法は、中国の実情を踏まえた上で考えられており、中国にふさわしい方法を取っています」
李忠傑副主任によりますと、民主というのは、予め定められたプロセスと規則によって、大多数の意思で決定を下すというメカニズムです。中国共産党は、これまでにどんな方法で民意を集め、反映させるかを考え続けてきています。
中国共産党のこれまでのやり方について、李忠傑副主任は、次のように述べました。
「中国共産党は、これまでにもずっと党内の民主という制度を保ち続け、政策決定に出来るだけ党員の意見を反映させています。党の指導部は、党員、特に党の代表大会、党中央大会に対して責任を負っています。また、共産党と国民の関係について、人民代表大会、政治協商会議、社会の末端レベルでの民主建設によって、国民とコミュニケーションを取り、民衆の意見を聴き取ります」
6月29日、中国共産党中央政治局が会議を開き、新しい党と政府幹部への評価システムを審議し、採択しました。この評価システムの中に、国民の幹部への満足度を重要な指標にし、党内と党外の国民の参与と監視を強化すべきだといったことが盛り込まれました。
新しい評価システムについて、李副主任は、次のように述べました。
「この評価システムは公的信用を重視しています。このシステムを通じて、国民にこの評価の結果が客観的なものだと受け取ってもらいたい」
李副主任によりますと、国民による承認は、幹部を選定する重要な原則です。中国共産党はこの面で具体的なやり方を模索しました。例えば、幹部を選定するとき、民主的な推薦を経て、民主的な評価を行います。中国共産党は、今後、党建設と執政能力を強化し、国家管理をさらによくすることに努めます。(担当:任春生)
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