アメリカ、アフガニスタン、パキスタンの3ヶ国の指導者は6日、ワシントンで、相互信頼を強化し、テロ掃討統一戦線を拡大し、アフガニスタンとパキスタンの情勢を安定させることについて個別会談と3者会談を行いました。現在、アメリカの対アフガニスタン新戦略の調整においてパキスタンは重要な地位を占め、新戦略の核心となっています。しかし、3者間の相互信頼にかけているため、アフガニスタンのテロ取締りの行く先が不透明な状態にあります。
6日と7日の両日、アメリカ、アフガニスタンとパキスタン3ヶ国の指導者および、軍事部門、情報部門、外交部門の要人が接触し、会談を行いました。アメリカの要人は「今回の会談の目的は、オバマ大統領によってアフガニスタンのカルザイ大統領、パキスタンのザルダリ大統領が、掃討に向かって3者が協力強化を希望する明確なシグナルを出すことにある」と述べました。オバマ大統領はまた、アフガニスタンに兵力を増派するほか、アフガニスタンとパキスタンにさらに支援を提供することを表明しました。また、タリバンに対する打撃を強化し、パキスタンの核兵器がテロリストが入手できないようにすることを促しました。さらに、オバマ大統領は、テロ取締りにおいて、アメリカとパキスタンとの協力を強化するようカルザイ大統領に希望しました。
専門家は、今回の3者会談はアメリカのアフガニスタン戦略の大きな調整を示し、パキスタンの役割を明確にしたと見ています。このほど、タリバン武装勢力はパキスタンの首都・イスラマバードから約100キロの距離にある地区を攻撃しました。これにオバマ大統領は大きく注目しています。アメリカ国家安全保障問題担当補佐官ジェームズ・ジョーンズ氏は、「これはアメリカが直面している最も重大な問題の一つだ」と述べました。また、アフガニスタンとパキスタン問題担当のホルブルック特別代表は5日、アメリカ議会の聴取会で、「パキスタンの支持と参加がなければ、アフガニスタン戦争で勝利することはできない」と述べました。また、今後5年間に、パキスタンに75億ドルの支援を提供すること議会に提案しました。
相互信頼を強化することが今回の3者会談の目的の一つです。しかし、相互信頼のための基盤が極めて弱いのです。アメリカの要人は、「アメリカとパキスタンの間には根強い不信感がある」と示しました。また、アメリカの政府関係者の多くはザルダリ大統領の指導力および、アフガニスタンのテロ掃討に参加する意志を疑っています。アメリカはさらに、パキスタン政府が2月タリバン勢力とスワート川地帯で和平協定にサインし、大きく譲歩したため、テロ勢力が盛り返すことになったと非難しました。
アフガニスタンに対して、オバマ大統領は、ブッシュ政権期のカルザイ大統領との密接な関係だったのを故意に距離を置いたものにしています。アメリカ政府筋は、カルザイ大統領はここ数ヶ月イランやロシアに接近し過ぎていると指摘しました。
パキスタンとアフガニスタンとの関係はザルダリ大統領が就任後、緩和されたものの、テロ反対における非難の応酬は協力関係の基礎を弱体化することになりました。専門家は、アフガニスタンとパキスタンの矛盾はタリバンや、旧ソ連がアフガニスタンに侵入する以前にも存在していたものだと指摘しました。アフガニスタンとパキスタン関係をいかに釣り合いを取るかが、オバマ政権の外交政策の重要な課題となっています。
オバマ大政権はパキスタンとアフガニスタン両国の相互信頼を強化しなければ、テロ掃討戦略を推進させることは出来ないでしょう。(翻訳:トウエンカ)
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