陳徳銘商務相が率いる中国貿易投資促進代表団は25日ベルリンで、ドイツ企業と100億ドルを超える買付け契約と協力協定を結びました。
今回の中国代表団のEU派遣は温家宝首相が1月末のEU4カ国歴訪で約束したものです。
代表団には中国企業100社以上の代表が参加しています。
陳徳銘商務相は「代表団は中国の自信のほか、貿易開放と保護主義反対という我々の決意を欧州に示した。この上で、われわれはこの機会を利用して産業構造を調整し、開発の方式を転換し、必要な技術と設備、サービスを導入する」と述べました。
調印された買付け契約と協力協定は機械製造、エレクトロニクス、自動車、繊維、医薬、紙製造、移動通信、サービス貿易などの分野に及んでいます。
陳徳銘商務相は「これは貿易保護主義に反対し、EUとともに金融危機に対応する中国政府の立場を示した」と語りました。
ドイツのグッテンベルク貿易技術相は「金融危機対応でドイツと中国はいずれも素早い措置を取った。一国の景気刺激策で世界市場での需要を回復することはできない。ドイツと中国の貿易拡大は大きな意義がある。中国代表団は自信とプラスのシグナルを伝えた。ドイツは中国とともにドーハラウンドの貿易交渉を推進し、保護主義に流れる傾向を阻止していく」と述べました。
中国政府は金融危機対応で内需拡大策を講じ、自動車、鉄鋼、電子情報、軽工業、石油化学などの産業に重点を置いています。
これはドイツ企業との協力により大きなチャンスをもたらしています。
レール輸送車両メーカーの中国北車株式有限公司(China CNR)はティッセンクルップ社製の高速列車製造用コンピュータ数値制御マシニングセンターと溶接装備を輸入しました。
北車株式有限公司の曹国炳副チーフ・エコノミストは「ドイツ製の高品質の加工装備は中国での高速列車の製造を保障する」と語りました。
ティッセンクルップ社のポットホフ氏は「中国企業はドイツのハイテクと高品質な製品を獲得し、ドイツ企業は中国製品を購入している。双方は密接な連携を持っている」と語りました。
ティッセンクルップ社はリニアモーターカーの中核技術の一部を中国に売却することにしています。
中国貿易投資促進代表団は引き続き、スイス、スペイン、イギリスの3カ国を歴訪する予定です。(ジョウ)
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