海外で中国語や中国文化教育を行っている孔子学院の代表が、年に一度集まって交流を深める「孔子学院大会」が9日北京で開幕しました。今年は3度目の大会で、「孔子学院とグローバル化教育」をテーマに、世界78カ国から集まった約500人の代表が4日間に渡って議論します。

　開会式では、孔子学院を設けている大学の学長らが自分の大学での様子を紹介しました。孔子学院の北京総本部の周済代表は、孔子学院の奨学金制度を来年から年間3000人規模に拡大すると明らかにしました。

　また、開会式に出席した国務院の劉延東委員は、孔子学院の今後の発展へ向けて、「学院の教育の質を高め、イノベーションを奨励し、協力を推進する」よう提案しました。

　開会式には、日本の村山富市元首相も日本代表として出席しました。村山元首相は講演の中で、「中日関係は政治、経済、スポーツ、文化とあらゆる分野で交流が進み、相互の理解と努力によって互恵関係がしっかりと築かれている。孔子学院が、相互理解を深める友好の窓としてこれからも機能していくことを願う」と述べました。（取材：黄恂恂、チェック：吉田）