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1時間目 花と音楽で心の交流を~浙江省寧海県で第一回桜祭り
担当:王小燕、斉鵬
先週に続いて、引き続き浙江省寧波市寧海県で開かれた桜祭りでの取材をお送りします。
寧海県では、3月29日から31日にかけて、3日間に渡って開かれた桜祭りには様々な中日の文化交流行事が行われました。中でも、中日両国の音楽家が出演したこじんまりとした「ミニコンサート」が来場者に深い印象を与えました。
寧海県出身の中国人歌手と共に、日本からはピアニスト・山季布枝さん、カンツォーネ歌手・青木純さん、ソプラノ歌手・橋本京子さんが聞きごたえのある演奏で舞台を盛り上げていました。
山季さんも青木さんも今回が初めての中国訪問です。どのような気持ちで企画者の山森一男さん、洋子さん夫妻の呼びかけに応え、どのような思いで寧海のステージに臨んだのでしょうか。実は、そこには、国境と時空を越えた、戦争と平和に対する深い思いがにじみ出ていたのです。
なお、一番上の写真は桜祭りの開幕と共に、樹齢60年の「桜花王」という木の下で行われた記念石碑の除幕式です。中日友好への強い信念という意味も含まれている「信」を題辞したのは、20年あまり前から現地で投資している日本人企業家の山森一男さんです。(撮影:葛紋静)
左から山季布枝さん、橋本京子さん、青木純さん
2時間目 北京で東アジアの今後を考える~倉重拓さんに聞く(中)
聞き手:王小燕
今回も引き続き、「教学、相長(あいちょう)ず」(教えることと学ぶこととは、互いに助け合う)《「礼記」学記から》を北京で実践中の倉重さんにお話を伺います。倉重さんは清華大学の博士課程在学中でありながら、同大学日本語教師としても活躍しています。今回は倉重さんが中国の大学キャンパスで体感した勉学の風景に、中国人、韓国人、日本人学生を同じクラスで指導した際に心がけたことなどを伺います。
アジアの向うべき方向とは。これは倉重さんが一貫して自分の学問で問いかけた課題ですが、こんな彼にとって、北京だから見えたこと、気づいた点とは何か?ところで、子どもの時から読書が大好きな倉重さんは意外にも「本をばかり読んでいて、良い学者にはなれない。何よりも生活が分からない」と切り出します。その理由とは?詳しくは番組をお聞きください。
【プロフィール】
倉重 拓(くらしげ たく)さん
1981年生まれ、東京都多摩市出身。
2000年に東京都立調布北高等学校卒業。2005年に(米)ミネソタ州立大学マンケート校社会・行動科学学部国際関係学科を卒業。その後、日本に帰国し、一般財団法人ラヂオプレスなどでの勤務を経て、10年前に中国北京に渡る。2013年に清華大学人文学院中文系中国近現代文学専攻修士課程を修了。現在は同人文学院中文系中国近現代文学専攻博士課程在籍中、その傍ら、同学院外文系東アジア言語及び文化研究学科群・講師。