jpshehui20180222-2
|
「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組、前半は中国のトレンドや、出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーはサラール族についてお送りします。
「中国あれこれ」は、青空を守るための三カ年計画、市民の読書を促進する上海市の取り組み、内蒙古自治区の星空ツアー、「運転削減を推進し、グリーン外出を奨励する」ための自動車向けスマート排出ガス削減取引プラットフォームについてお送りします。
「56の民族、56輪の花」は青海省を主要居住地とする少数民族、サラール族についてです。
サラール族の主な居住地は、黄河南岸にある青海省循化サラール族自治県と化隆ホイ族自治県の甘都郷。サラール族のおよそ90%は青海省に、残る10%は、甘粛省の積石山県に居住。
サラール族の人口が13万607万人、ほとんどはイスラム教徒です。民族の名前「サラール」は剣を振る人という意味で、1300年ほど前の唐の時代は、唐王朝の住民でしたが、後に中央アジアに遷移。14世紀に、中央アジアから青海省に移動してきたと、学者が見ています。
サラール族はホイ族と交じり合って居住し、ホイ族と同じ宗教を信仰し、ホイ族と婚姻を結び、融合を進めてきたことから、サラール族の多くはホイ族の祖先を持つとみられます。
サラール族は小麦、蕎麦、サツマイモなどを主食とし、肉類は、牛、羊、鳥を食べ、豚、驢馬、馬などはイスラム教で禁じられます。先祖が遊牧の生活をしていたことから、青海省に住み着いた後も、牧畜の習慣が残り、どこの家でも羊や牛を養っています。
サラール族の服装は、中央アジアの遊牧民族の特徴を持ちます。男性は、仔羊の毛皮で作った帽子をかぶり、ウェストに布やシルクの帯を締めるのが特徴で、イスラム教徒の白い六角形の帽子をする人も少なくありません。サラール族の女性は頭巾をします。その色は年齢によって違い、結婚していない若い女性は緑色、結婚した後は黒色、年配の女性は白色で、頭巾の色で女性のだいたいの年齢層が分かるということです。しかし、近年は、おしゃれ好きの女性はこのルールを破り、自らの好きな色や模様を選んで頭巾をするようになっています。色やデザインが、いくらかこれまでと変わったものの、男性は帽子、そして、女性は頭巾をするのは昔と変わりがありません。
サラール族は礼儀を重んじます。その多くはイスラム教の教えによるものです。例えば、モスクの中には汚いものを持って入ってはいけない、礼拝をしている人々の前を通るべきでない、おしゃべりするときに人の前で咳をしたり、鼻をかんだりしてはならないなどです。
詳しくは番組をどうぞお聞きください。(Mou)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |