「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の前半は中国のニュース、出来事、イベントなどをご紹介する「中国暦」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーはコーラウ族についてお送りします。

　中国暦は、来月に迫った中国ネットショッピングの一大イベント「ダブル11」、人民元のグローバル化、中国のサイバー犯罪対策についてお伝えします。

　「56の民族、56輪の花」は貴州省と主な居住地とするコーラウ族についてお話しします。民族の名前は中国語では「仡佬族」と書きます。貴州省北部の務川コーラウ族自治県、道真コーラウ族自治県のほか、貴州省西北部の安順、平壩、関嶺、清鎮など20余りの県や市に広がっています。人口は2010年の国勢調査では55万746人。近年になって観光業が現地の主な産業として発展していますが、昔は、トウモロコシをはじめ、稲、小麦、芋などを栽培する農業が主な産業でした。

　コーラウ族の伝統的な祝祭日には、豊作を祝う祭り、虫を取る祭り、鳥を愛する祭りなど、農業とゆかりのあるものが複数あります。中でも「喫新祭」は、新しくとれたお米を食べ、豊作を祝う祭りで、その年の新米で祖先を祀り、捕らえた生き物を逃がしたりします。この祭りは、地域によって開催日が異なりますが、目安としては旧暦の7月7日です。祭りの日の朝、主婦たちは新しいお米を炊いて、おかずを用意し、子供たちや年配の家族を田んぼに連れて行きます。祖先の祭祀、それから、家族が年齢の順でごちそうを食べ、豊作を祝います。また、コーラウ族は、喫新祭期間に仮面劇「儺戯」を見て祝う風習があります。詳しくは番組をどうぞお聞きください。（Mou）