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担当:王小燕、斉鵬
中国では今、小麦の刈り入れ時です。実は、開発が進んでいる北京の市街地にも、広大な麦畑が広がっています。中国農業科学院の農業試験場です。ここの小麦も先週末に刈り入れが行われたばかりで、話題になっています。
広さ約10ヘクタール。立地は三環路の内側にあり、周りは高層ビルに取り囲まれています。付近の中古住宅の取引価格は平米あたり10万元(約160万円)を超えていることから、「中国一高い試験場」とも言われています。なんと、この試験場の歴史は1938年に遡るとか、北京にはまだまだ知られていない新発見が潜んでいるものだなと感心しました。
今週の番組は、まずは、最近このコーナー宛てに届いたリスナーさんのお便りをご紹介します。
以下が最近放送した【CRIインタビュー】("私にとっての戦争と平和"シリーズ~元中国人民解放軍日本籍兵士・砂原恵さんに聞く)宛てに届いたお便りの一部です。
◆高橋雪枝さん
聞く者は、情景を想像しながら、お話を聞いていました。本当に〝事実は小説よりも奇なり〝を感じる内容でした。すばらしい番組です‼
◆ゲンさん
砂原さんが中国人と交流したいということの原点が、あの時代背景の中で、「農家の人たちが受け入れて守ってくれたことだ」と明言されていて、感動しました。関東軍、国民党軍、八路軍の違いを子どもの目を通して実際に語られるのを訊いたのは初めてで、とても貴重な放送だと思いました。それにしてもミシンを手放さず洋裁をして、子ども5人を一人で守ったお母さんの勇気には、女性として目が潤みました。歴史の、そしてお母さんの「愛の洋服」を着ておられるような砂原さんの人生。
また、中国人民解放軍の志願軍の一人の兵士として 朝鮮戦争(抗米援朝戦争)の前線に出た唯一の日本人のお話として、大変貴重だと思いました。志願に絶対反対だったお母様が亡くなったという知らせを、戦地で聞いた時の砂原さんのお気持ちは如何ばかりだったことでしょう。お母様もどんなに辛く寂しかったことでしょう。戦争とは本当にむごいものですね。複雑な政情にうまく適応して生きたとおっしゃっていましたが、最後の「中国が好きです」というキッパリとした言葉に、「大地の子」という言葉が浮びました。中国で仲良く絆を育んだ皆さんとも、これからも永くお幸せに暮らしてほしいです。
後半はスペシャル・バスケット。「中国農業の今」シリーズの1回目。今週は吉林省白城市大安で展開されている塩類集積土壌での水稲有機栽培を取り上げます。
中国は、塩類土壌の改良に力を入れています。人口増加に必要な食料を確保するため、国策として耕地面積1億2000万ヘクタールをレッドラインに定めたにもかかわらず、毎年100万ヘクタール単位で耕地が消えつつきたからです。都市開発や産業化が背景にあります。その攻防の実態を報告します。写真は塩類土壌の改良に特化した会社「華清農業」が吉林省大安で展開されている田んぼの風景です。(写真提供:陳鴻祥さん)
なお、今回の放送内容は6月11日付『日本農業新聞』でも掲載されています。
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