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二階俊博 自由民主党総務会長基調講演(2)

2016-04-29 12:42:13     cri    

 21年前の阪神大地震期間中、私は自ら国土強靭化計画を提出しました。政治全体において、最も重要なのは何なのか?私は、人々の命と財産を守り、人々の命の安全を守ることであると思います。このことについて、我々は多大な努力を払い、今後も努力し続けなければなりません。この意味で言えば、私は、三国が協力して、三国の防災分野での知見を共有しながら、共に三国の防災事業に取り組むことを期待しております。

 日本では、5年前に東日本大震災が発生し、甚大な被害をこうむりました。当時、中韓両国も、私たちを多く援助してくれました。また、ちょうどその時、中国の温家宝元首相が日本を訪れ、被災地の子供500人を中国へ招待しようと言ってくださいました。当時、私は第一陣の子供100人と一緒に、中国の海南島を訪問しました。震災の中で心理面でのダメージを大きく受けた子供たちは、中国での時間を楽しく過ごし、短期間で天真爛漫な状態を取り戻しました。私は自ら、このような変化を見届けてきました。

 私の故郷、和歌山県には、「稲本の火」という、約160年前の物語が語り継がれています。この物語は、学校の教科書にも記載されております。去年3月、国連防災世界会議で、私は、11月5日を世界津波の日にすることで、全世界の人々に共同で津波災害に立ち向かうよう呼び掛けることを提案しました。

 世界津波の日は、私の故郷の「稲本の火」を元に提案したものです。実は、160年前の11月5日、私の故郷、和歌山県で巨大な津波が発生しました。当時、ある人が稲本に火をつけたおかげで、住民全員が災害から逃れられました。最後に、私のこの提案は、142の国から賛同を得ました。去年12月22日に開かれた国連総会で、中国と韓国からもご協力いただき、全会一致で採択されました。これで、11月5日は、世界津波の日に定められました。

 今年は、世界津波の日の元年であり、最初の年です。先日、私はニューヨークを訪れ、関係者の皆様に感謝の意を伝えるとともに、世界各地で様々なイベントを開催することを提案しました。この提案も各界の人々から賛同され、各国の国連常駐代表からも後押しされました。世界各国の支持の下で、我々は助け合いの精神を中日韓三国の共通の財産にして、ともに三国の防災分野における協力を推進していくべきであると考えております。

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