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担当:王小燕、白昊
今年もまもなく全人代と政協会議が開かれます。今年の全人代を取材する内外の記者は5000人を超えます。このうちの1人が白昊アナです。125人からなるCRI記者団の一員として、主に山西省代表団に、中国のエネルギーや環境問題などを中心に取材する予定です。詳しい内容は来週以降の番組で取り上げます。乞うご期待!
今週の「旬な話題」では、最近、中国で大変話題になっている住宅団地の改革です。昨年末、37年ぶりの「中央都市事業会議」の開催を受け、国務院が2月21日に「都市計画建設管理事業に関する意見」を公布。9つの面30項目が発表されました。中でも一番話題になったのは、団地内の道を公共空間とすることです。
これまで壁に囲まれ、閉鎖されたエリアとして存在していた住宅団地を住民以外の人にも開かれた空間にしていくという内容の改革です。これを受け、様々な意見が出ています。白昊アナがピックアップして紹介していきます。
後半の「スペシャル・バスケット」は、黒龍江省のヤブリ・スキーリゾートのリポートです。「2016中国ヤブリ氷雪産業発展国際ハイレベルフォーラム」に出席するため現地を訪れた北海道スキー連盟の吉田英一副会長と共につばめアナが会場付近を見て回りました。
吉田さんはスキー暦60余年というスキーの達人です。ヤブリの雪質鑑定から、ホテル付設小型スキー場から見えた運営上の長所と改善が必要な点を挙げていただきました。
日本のスキー産業は100年あまりの歴史があり、戦後の高度成長期にブームを巻き起こしました。しかし、現在はスキーヤーの数が最盛時の半分ほどに落ちています。一方、中国はスキー場がどんどん作られ、スキー人口も年を追うごとに増えています。こんな中国に吉田副会長が最も訴えたいメッセージは何か?
2022年冬季五輪を6年後に控えた中国。中国のスキーを取り巻く環境は吉田さんの目にどのように映っているのでしょうか。
2時間目 王編集長、北京を歩く♪~日本語月刊誌『人民中国』の王衆一さんに聞く
一年の計は春にあり。
今がまさにその時。今回はこんな季節にふさわしい話題です。
日本語月刊誌「人民中国」の王衆一編集長をスタジオにお迎えしました。今回は雑誌作りをめぐってのお話ではなく、キーワードは「健康づくり」です。
193センチの長身。体重は一時期125キロを超えていた王編集長。2014年末、体調不良で検査入院することになってしまいました。外出は車、運動はしない、机仕事が多い。こんな生活習慣が健康を損ないました。「このままではやばくなるぞ」と医師から警告され、そこからスタートしたのが、ウォーキング健康法でした。
歩く王編集長
さっそくスマフォにジョギング用APPをインストールし、GPSで表示された地図を片手に、歩く範囲をどんどん広げていきました。このようにAPPで軌跡を記録し始めてまもなく1年。歩いた距離は合計3600キロを超えました。最初の頃の足の痛みや、今も続く流れる汗と引き換えに、得たものがあります。
「ウェストが細くなり、ベルトに新たに12個の穴を開けた。僕にとって年輪のようなもの(笑)。体重は25キロも軽くなり、今は18歳の自分に戻ったよ」と顔をほころばせました。
警鐘を鳴らしてくれた医師とは、「では1年後にまた会おう」と約束しました。その約束の日がまもなくやってきますが、1年前の心細さがウソの様。今は健康に対して自信満々の王編集長です。
また、外見上の変化だけではなく、スローライフに替わったことにより、思いもよらなかったこともあったと言います。それは、心身共におきた変化でした。
都会の北京でも、実は季節の移り変わりがはっきりしていて、目を楽しませてくれる四季折々の風景があった。
王編集長のアルバムから「歩きながら楽しむ」四季折々の北京
PM2.5がひどくて歩けない日も確かにあったが、でも、数えてみると、そんなにも多くはなかった。
コンクリートジャングルの中に入ると、その中を生きる人々の喜怒哀楽がある。
色、匂い、人々の表情など、車での移動では見る機会もない様々なものが蘇ってきた…
ある時スマフォのWechatに友人からメッセージが届いた。
クリックすると、小野リサのしびれる歌声で「遠くへ行きたい」。学生時代に良く聞いていたメロディーでした。
北京の胡同を歩きながら、王編集長にはこみ上げるものがあり、目が潤みました。
そこで思い浮かんだ一句は「なつかしや 心くすぐる 過去の歌」…
365日以上も歩き続けてきた王編集長。ほかにも、「人民中国」の誌面でも読めないエピソード満載!詳しくはどうぞ番組をお聞きください。(写真提供:王衆一)
【プロフィール】
王衆一(おう しゅういち)さん
日本語月刊誌『人民中国』総編集長。
1963年瀋陽生まれ。
吉林大学で日本言語学を専攻、1989年に修士号取得。
同年、人民中国に入社。
1994年から東京大学で一年研修滞在し、表象文化を研究。
2001年から『人民中国』編集担当副社長。
2007年から編集長に就任。
日本映画の大ファン。
「遊び心の塊」と自称し、中日両国民の相互理解を促進するための雑誌「人民中国」を作りながら、 コミュニケーション、映画、翻訳学、大衆文化など多岐にわたる研究をしている。
主な著書に『日本韓国国家のイメージ作り』
訳書に『日本映画史100年(四方田犬彦著)』などがある。
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