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一時間目 「ライフマガジン」と「北京暮らし」、お花見経済VS回龍観

2015-05-04 18:18:38     cri    

<ライフマガジン>

 話題1:中国人の日本での不動産購入ブーム

 話題2:女性教師が「世界中を見てみたい」と辞表

 話題3:芽吹いた中国の「お花見経済」。

 <北京暮らし・北京の町巡り>

 <北京暮らし>のシリーズコラム「北京の町巡り」でご紹介していきたいと思います。今回紹介するのは、北京初の「経済的住宅」エリア、「回龍観」です。

 「回数」の「回」に「龍(たつ)」の「龍(りゅう)」、そして「観光」の「観」と書く「回龍観」は、北京市北部の昌平区にあります。北京市の中心地「天安門」からおよそ20キロ離れていて、市内から万里の長城に向かう高速道路の隣に位置しています。ここは、北京郊外の最大規模の住宅エリアの一つで、居住人口はなんと45万人以上ということです。また、回龍観居住区は、北京に初めて設けられた価格の安い「経済的住宅エリア」の一つでもあります。

 回龍観はもともと北京郊外の一つの小さな村落で、その歴史は明の時代にまで遡ることができます。ここは市内から、明の皇帝の陵墓が集まる「十三陵」に行く途中に位置するので、当時ここに住んでいた村人はほとんどがその陵墓を守る役人とその家族でした。中華人民共和国が成立してからは、この辺りに北京の北郊農場が造られ、野菜や農作物の栽培が活発に行われ、北京市民の食生活を支えました。中国各地で人民公社作りのキャンペーンが盛んに行われた1970年代半ば頃には、中日国交正常化による友好ムードが盛り上がり、この北郊農場にはかつて中日友好人民公社がありました。改革開放が進むのに合わせ、1990年代から、北京市の住宅の商品化がどんどん進んできました。農業の経営で不景気に陥った北郊農場は、不動産開発の大手企業に買収され、北京市政府の指示通り、その一帯は北京市初の「経済的住宅エリア」に指定され、2000年に着工し、2004年前後に竣工しました。実は、私たち日本語部の中にも回龍観の経済的住宅を購入して、この住宅エリアで暮らしているスタッフがいます。

 新世紀の住宅エリアに生まれ変わったこの回龍観という町には、新しい中日連携の絆といえる建物があります。北京オリンピックの年、2008年10月、日本の大手ショッピングセンター・イオンの北京初店舗がここにオープンしたのです。スーパーマーケットを中心に、数多くの専門店が集まって一つのモールを形成する消費スタイル、その利便性や多様性、娯楽性は地元住民の生活に快適さをもたらしています。店内に入った第一印象は、日本のイオンそのもの。「あれ?私、いつのまに日本に来たんだっけ?」、という錯覚を覚えるくらいです。ざっと見た感じ、スーパーの商品のラインナップは、日本の食材自体は1割以下という程度ですが、有機栽培の野菜は種類が豊富で、値段は高めながらも、売れ行きはまずまずといった様子です。衣料品なども日本の感覚に近い「使えるもの」が多いようです。もちろん値段もそれなりですけど。それぞれのテナントも一定以上のレベルが確保されているという感じがしました。アクセサリーなど、小物もカワイイものが結構あり、インテリアや雑貨も日本人にも受け入れやすいセンスの店が多く並びます。飲食店は和食やとんかつ、ファミレス、ラーメンなど、日本のレストランを中心としたラインナップになっています。また、フードコートで麻辣湯や中国風シャブシャブ、ビーフンなどの中華系ファーストフードもあります。とにかく、期待以上に日本らしさを味わえる北京のショッピングモールと言えますね。北京に来られてホームシックにかかった場合、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。「回龍観」に行くには、地下鉄13号線と地下鉄8号線の「回龍観」駅の利用が便利です。

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