友人の書展参観の後4ヵ月ぶりに小石川植物園を訪れました。
展覧会は銀座でしたから地下鉄で茗荷谷に出ましたが、15日の天気は大変不安定でご覧のような空模様。雲は猫の目のように変化します。
駅から植物園までは15分ほど歩きます。小石川に出る途中播磨坂桜並木を下ります。ヤエザクラが1本ちょうど見ごろでした。
今日の目当てはアカボシシャクナゲ、ムレスズメなど6種類の花たちです。
自動発券機で入園券を買い、正門を入って・・・
・・・まっすぐに坂を上ります。まず、アカボシシャクナゲのある区画へ歩を進めましたが、ヒマラヤスギの根元に直径1.5ミリほどの極小さな黄 色い花を見つけました。
この蟻は普通の蟻で特に大きいというわけではありません。
アカボシシャクナゲの傍らにツクシシャクナゲも咲いていました。
ふと目を落とすとコゴメイヌノフグリやキュウリグサが咲いています。どちらも小さな花です。
コゴメイヌノフグリは以前「小石川植物園でシロバナイヌノフグリを発見した! と思ったが、コゴメイヌノフグリだった」と残念がっているブログ を見たことがあります。そう思っても不思議ではないほどこの白い花をつけたコゴメイヌノフグリがここにはたくさん咲いています。ほかではあまり見 た覚えがありません。
キュウリグサは揉むとキュウリの香りがします。
本館脇にオオベニガシワがありました。芽出しのころはこのように真っ赤な葉をしています。少しすると緑になりますが。花がまた変わっています ね。
眼を転じると白い花が咲いています。行ってみるとヤマフジでした。ほかのフジたちはまだ蕾でしたがそのうち一斉に咲くことでしょう。
お目当ての一つムレスズメが今日はいい状態で撮れました。毎年撮ってはいますが、文字通り群れて咲くと、早く咲いた花から赤みをおびた色に変色 してしまうので写真にしたときには美しく感じません。
ボダイジュに不思議な花? と思いましたがこれは花ではありません。花は象牙色のようで房になって咲きます。
日本庭園のほうへオオリキュウバイを見に行きましょう。関東大震災記念碑から西南へ坂を下っていくとオオリキュウバイの白とハナズオウの赤が見 えました。
売店に戻って小休止をしました。ハンカチノキが今年は早く咲き出したというので、帰りに見ることにしました。療養所の井戸の少し西にあります。
療養所の井戸というのは、小石川療養所(江戸時代に幕府が江戸に設置した無料の医療施設で、幕末まで140年あまり貧民救済施設として機能し た。)で使われていた井戸が、現在、小石川植物園内に保存されており、関東大震災の際には被災者の飲料水として大いに役立ったという井戸です。
ハンカチノキ、セイヨウバクチノキを見てから日本庭園を通って、最後に珍しくメギを見ることができました。
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