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清平調詩 三首 其の一/李 白

2015-04-20 15:16:06     cri    

清平調詩三首/李 白

 唐の時代、玄宗皇帝が楊貴妃とともに沈香亭で牡丹の花見をしていた時に李白に作らせた作品。当時、この詩は宮廷の楽人たちが曲をつけ、玄宗皇帝も自ら笛を吹き、李亀年という当時の歌唱の第一人者が歌い披露されました。杯を手に楊貴妃はこれを楽しんだといいます。目の前の美しい牡丹の花に例えられ、その美貌を次から次へと讃えられた楊貴妃。さぞかし、気分がよかったのでは…

 (清平調とは、詩に音楽をつけた楽府の1つの形式。)

   雲想衣裳花想容   春風払檻露華濃   

若非群玉山頭見   会向瑶台月下逢   

くもにはいしょうをおもい  はなにはかたちをおもう  しゅんぷう かんをはらって ろかこまやかなり
雲には衣裳を想い  花には容を想う   春風 檻を払って    露華濃かなり

もし ぐんぎょくさんとうに  みるにあらずんば   かならず ようだいのげっかにおいてあわん
若し  群玉山頭に  見るに非ずんば  会ず  瑶台の月下に向いて逢わん

<現代語訳>

 雲を見れば楊貴妃の美しい衣装が、花を見れば楊貴妃の美しい容姿が浮かぶ

 春風は沈香亭の欄干を吹き抜け 牡丹の花の露はあでやかだ。

 これほどの美女は群玉山のほとりで逢えなければ 瑶台の月明りの下でしか逢えないだろう

 ※「群玉山」は伝説の山、「瑶台」は玉で造った美しい宮殿。楊貴妃の美しさがこの世のものでないと褒めている訳です。

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