取材2日目、午後の訪問先は後漢時代に建立され、すでに1900年以上の歴史を持つ寺院。天竺(インド)からの2人の僧が、白馬に「四十二章経」という経典を乗せてここにやってきたといわれる、中国初の仏教寺院である白馬寺。
午前中の龍門石窟も人が多くてびっくりしたけれど、ここはもっと多くて更に驚きました。そして、牡丹の造花や花の冠を頭に乗せた人が多いことにも目を奪われました。思い思いに洛陽の牡丹を満喫しているようです。(ちなみに私も1つ5元で買いました)
左右に馬の像を従えた山門を入ると、直ぐに右手にある桜の木に目が留まりました。日本から贈られたもののようです。木の下で記念撮影をする人が多く、薄曇りの午後にそこだけ日差しが差し込んでいるようでもありました。この他にも鮮やかな牡丹色をしたハナズオウを始めいろいろな花が咲いていました。境内には牡丹園もありましたが、花が開いているのはまだほんの少しでした。中咲きか遅咲きなのでしょうか。
来て観て解ったのは、本来歴史あるお寺ですが度重なる戦乱で焼失などした建造物も多く、現存するものの多くは明、清の時代に再建されたものが多いということです。中国最初の寺院=古びたお寺を想像していたので、少し雰囲気が違いました。それでも、境内には熱心にお参りする人が多く、線香の香りが境内どこに居ても感じられました。大きな線香を手に跪きお参りする姿はやはりこの寺が由緒正しく、歴史ある寺であることを教えてくれます。鼓楼、鐘楼に始まり、天王殿、大仏殿、大雄殿、按引殿、清涼台と見学して、さぁ、
帰ろうと思ったら、空海の立像を見つけました。台座には日中国交正常化25周年記念の文字が刻まれています。思いがけず、懐かしい友達にあったようで、嬉しくほっとした気分になりました。入り口付近の桜の木といい、この空海の像といい中国と日本、どんな時代でも脈々と交流が続いているんだと再確認できました。(keiko sui)
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