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<ライフマガジン>
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<北京暮らし・北京の町巡り>
<北京暮らし>のシリーズコラム「北京の町巡り」でご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するのは、北京市東南部の芸術の町「宋荘」です。
「宋の時代」の「宋」に「別荘」の「荘」と書く「宋荘」は、北京市の中心部・天安門から東へ約30キロ離れた郊外、通州区の一角にあります。中国北方ならではの田舎風情が至るところに残され、漢詩の趣に富んだ、活気溢れる町です。また、宋荘は、北京で最も規模が大きく、最も評判の高い「画家の集まる町」 でもあります。実は1994年、北京市の西北部にあった円明園画家村の解散によって、多くの芸術家が宋荘に移り住み、ここはフリーアーティストの集まる、規模の大きい集落となりました。現在では中国各地から、様々な職業や学歴を持つ芸術家、約400人あまりが集まっていますが、まだまだ規模が拡大しつつあります。
宋荘の見所として、数多くある画廊や美術館が挙げられます。ですがこの町の一番の特徴は何といっても、広大な農村の中に、作家のアトリエや住居が多数点在していることです。静かな生活環境と安い家賃は、画家の創作活動に最高の条件を提供し、彼らの多くは絵を売って生計を立てています。他の人から見れば特別な生活だと思われがちですが、彼ら自身はそれが普通の日々なのです。ここで暮らす画家には、有名な画家も少なくありません。また、ここに定住する芸術家がますます多くなるのに伴って、宋荘画家村は中国の近代芸術のランドマークとして、次第に他の国の芸術家からも認められてきています。そして、独特な文化環境は海外の画商や画廊、メディアの注目を集め、国内はもとより、海外からも脚光を浴びています。今日(こんにち)の宋荘は、ただの「芸術家の集団住宅地」ではなく、巨大な芸術センターを形成し始めています。そのうち、最も有名なのは、2006年に誕生した宋荘美術館です。
宋荘美術館は敷地面積5000平方メートルで、非営利のアート施設として、定期的に様々な芸術活動や国際交流活動、チャリティイベントを行っています。さらに、いくつかの有名な美術館や画廊などもここに進出しようと計画しています。「宋荘」へ行くには、地下鉄1号線を東に延ばした延長線である「八通線」の「通州北苑」駅で降りて、バスの820番に乗り換え、「宋荘」駅で降りれば着きます。
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