20140603节目第二段
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聞き手:王小燕、高橋恵子
6月は中国では「国際児童節」で始まる月でもあります。
今週は子どもの読み物である「絵本」にスポットを当てます。
日本児童書大手「ポプラ社」の中国現地法人「蒲蒲兰」社の総経理で、日本の「絵本」をいち早く中国に紹介し、「絵本」と言う日本語での表現を中国語としても定着させたキーパーソンでもある石川郁子さんにお話を伺います。
ポプラ社の北京への正式な進出は、今から10年前の2004年に遡ります。
1990年代末、北京でのブックフェア出展で「中国に絵本がない」ことを知った同社の先代社長が「いつか中国の子どもに絵本を読んでもらいたい」という思いが出発点だったそうです。
当時、元社長の通訳をしていた石川さんのところに、「いつか必ず中国で会社を作ります。その時は手伝ってください。10年はかかりますが、待ってくれますか」というお誘いが入りました。
それまで日本での自営業を経て、中国留学、中国国営出版社の勤務、また、中国の人気小説の訳書を出したこともある石川さんですが、元社長の情熱に心打たれ、また「絵本」という新しい文化の中国への紹介に自らも強い興味を抱いていました。
それから10年が経ちました。石川さんは「北京蒲蒲蘭」社が中国でオリジナル漫画として開発し、日本語に翻訳され、ポプラ社から日本で出された中国発の絵本『悟空、やっぱりきみがすき!』を手に、スタジオにお見えになりました。
さて、これまでの10年、「絵本」という読み物の中国での発展の様子はどうなっているのか。石川さんから見れば、中国で出版されている絵本と日本の絵本とは何か違いがあるのでしょうか。また、日本で人気のある絵本は中国でも人気があるのでしょうか、などなど。今回は「絵本」に特化して色々とお話を伺いました。
ぜひお聞きください。そしてご質問のある方、どうぞこのページの下にある「書き込みはここから」宛てにお寄せください。
【石川 郁子(いしかわ・いくこ)】さん
(株)ポプラ社執行役員/中国現地法人 北京蒲蒲蘭文化発展有限公司 総経理(COO)
東京都生まれ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業・同大学院日本文学専攻。塾講師などを経て1989年中国に語学留学。
91年から2000年まで中国外文出版社に翻訳スタッフとして勤務し、日中共同出版雑誌『日中経済ジャーナル』副編集長を経て、フリーの著述・翻訳業、ホームページ「サイバーチャイナタウン」の運営に携わる。
訳著に『北京無頼』(王朔 著)。
00年(株)ポプラ社の中国事業に参入し駐在事務所代表を務める。
04年から現職。ホームページ http://www.poplar.com.cn
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