今年の春、最も記憶に残っているのは、冬休みのことです。

　正月の時、ずっと雨が降り続いていました。しばらくの間、家の外に出ていませんでしたが、せっかく晴れたので、私はいとこたちと一緒に田舎の山へ登りに出かけました。

　久しぶりに自然に親しんだので、私はいろいろな新しいことを発見しました。たとえば、山には花がたくさん咲いています，木や草も新芽が出ています、そして、竹の子も出ていました。これを見てふと「春が来た」という気がしました，私たちはとても楽しく写真をとりながら山を登って行きました。

　突然、崖に生えている竹が目に入ってきました、別のところの竹と違って、この竹は崖の縁にあって、周りに土が少ししか付いていません、二つの石に挟まれて生きています、そして、竹は石の隙間にしっかり根を下ろして、身を支えています、丈夫な兵士のように力強い意思で領土を守っています。たとえ強風や吹雪があっても倒れません。私はその竹が懸命に生きようとしている姿に心を打たれました。

　その竹がそんなに悪い環境でも生きていられるのは、自分が強い忍耐力を持っているからだけでなく、春のおかげでもあったと思います。春は世の中のすべてのものに生命力を与えます、春になったら、皆は長い間の眠りからよみがえって、春の新鮮な空気や養分などを吸収します。崖の竹もこんな賑やかな春の集いに参加したいので、自分の努力で必死に生きていると思います、この竹は春の命ではないでしょうか。

　そんな感動的な風景を通して、私はあるストーリーを思い出しました、このストーリーの主人公は重い病気になった若い女性です。医者によると、女性の病気は手術や薬で余命を延ばしたり、痛みを軽くしたりするだけで、完全に治すことはできません。家族たちは最初はこの事実を受け入れられませんでしたが、娘に毎日を楽しく過ごしてもらうために、家族は自然環境がいいところに引越しました。そこでは、季節はいつでも春のように緑や花がいっぱいあって、そして、とても元気に生きています。家族は毎朝娘を連れて、緑や花に覆われている小道を散歩します。このような生活を何年も送って、娘の病気はだんだんよくなっているように見えました。そして、病院で診断を受けたとき、みんなは驚きました。女性の病気はもうすっかり治っていました。皆はとても不思議だと思いましたが、いろいろな調査をした後、その原因はここ数年以来、女性が生活している四季が春のような環境のおかげだとわかりました。

　活気にあふれる春は女性に生きていく勇気を与えました。女性はどんな困難があっても、自分の意志で最後まで病気と戦って行こうと心の中で決めました。こうして女性は、最後は病気に勝って、また元気になりました。

　崖の竹もストーリーの中の女性も苦境から生還できたのは、春のおかげでもあったと思います。春の緑や花が元気に生きている様子は竹と女性を励ましたと思います。だって、春そのものは強い生命力を持っていますから、春を愛している人に活気を与えます。これが春の魅力ではないのかと思います。

　ついに、私たちは山の頂上に着きました、そこで、私は登山の途中で気づいた竹のことを兄たちに言いました、皆は「春の力はとてもすごいね」と言いました、そして、そこで私たちは竹と女性のことについて自分の感想を発表しました。

　春は今度の登山を通じて私に人生の大切なことを教えてくれました。私は今まで、大きな困難にあったことがありませんが、これからの人生の道がどんなに険しくても、精一杯生きていきたいと決意しました。