会員登録

故郷の春 【華中科技大学文華学院 龔慧嫺】

2013-09-26 15:13:48     cri    

 春は一年の中で、春風が温かく吹き、天地万物がよみがえる季節です。私は故郷が好きで、特に故郷の春が好きです。故郷には、祖父母と一緒のいろいろな貴重な記憶があります。祖父母がとても懐かしいです。小さな頃に戻れるなら、戻りたいです。故郷の春はきれいです。

 私の故郷は小さな田舎に位置しています。空気はきれいで、特に雨上がりの空気はとてもすがすがしいです。生き生きとした花があり、新鮮な野菜や果物もあります。この小さな田舎は青草の味と活気にあふれています。遊ぶのにいいところだと思います。

 私にとって最も印象的なのは、十年前の春に起こった出来事です。ある日、雨がやんで空が晴れ、菜の花が田舎の春の中で満開に咲いていました。緑色の菜の花の葉は目を引き、空気もきれいなので、祖父母と一緒に畦に咲いた花を見に行きました。途中で私たちは一緒に歌を歌ったり、笑ったり、拍手したり、いろんなことをしました。しかし、私は無知で腕白だったので、祖父母が目を離した隙に、菜の花を摘んでしまいました。そのとき、私は祖父母から厳しく叱られました。

 この時、私はいろんなことを学びました。祖父は「天地万物には生命があり、万物の生命は平等だ。だから、私たちは自分勝手に植物や動物、とにかく人類より弱い生物の命を取るということをしてはいけない。彼らにも人間のような痛みがある」といいました。祖母は「世界の中で平和に生きている世界の万物はお互いに勉強したり、手伝ったり、尊重したりすることが必要だ」といいました。あなたの楽しみが他人の苦しみの上に成り立つということをすべきではありません。そして世界の大自然に、悪いことをすれば、まもなく人類にとって悪いことが発生するに違いありません。とても勉強になりました。祖父母の教えてくれたことを、私は絶対忘れません。昔から未来までずっと。

 菜の花はやがて果実を結ぶこともできます。だから、私の行為は間違っていました。でも、一ヶ月が経ち、菜の花の実が成熟する頃、不幸な出来事が起こりました。祖父が病気になったのです。病状はひどく、やがて祖父は病気で亡くなりました。私の顔は涙で覆われ、とても悲しかったです。でも、祖父が帰って来ることはありません。そして一年後、祖母も病気でなくなりました。

 この十年間、毎年春になって、菜の花が満開になると、祖父母が懐かしくなります。菜の花を見ると、十年前のことを思い浮かべます。でも、以前のように、一緒に花を観賞する人はもういません。

 私は故郷の春が好きです。春の菜の花も好きです。祖父母の姿は私の心にあります。私は祖父母がすきです。  

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS