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二時間目「CRIインタビュー」(沖縄県北京事務所・平良友嗣さん)
担当:王小燕、大野清司
月一回の「日本の自治体職員在中国 加油!」のコーナー。今週は、昨年7月に北京で代表所を設置した沖縄県北京事務所の平良友嗣所長にお話を伺います。
平良さんは2011年12月から北京に滞在。赴任当初、中国語は「ニイハオ!謝謝!再見」しか話せなかったと言います。その後1年7か月経った沖縄県北京事務所の開所式では、なんと流暢な中国語であいさつをする平良さんの姿がありました。若いだけあって、学習スピードの速さには人をびっくりさせるものがあります。
ところが、沖縄県の北京事務所の開所から2か月も経たずに、領土問題をめぐって中日関係が急激に冷え込み、打開策が見えないまま現在に至っています。この間の動きを中日交流の第一線で頑張っている平良さん、そして中国からの観光客の拡大に大きな期待を寄せた沖縄県として、どのように受け止めているのか。
沖縄を訪れた中国人観光客の人数は2010年度は2万4千人、2011年度は4万4千人に上りました。猛烈な増加の勢いを受け、仲井真沖縄県知事は北京事務所の開所式で「2012年度は10万人来訪」を目標に掲げました。しかし、その後、毎週4便あった北京―那覇の直行便が一次運休になり、沖縄を訪れる中国人旅行者も年間5万9千人に止まってしまいました。
数字だけ聞くと、憂慮すべき事態が続いていると受けとめがちですが、平良さんは「私は楽観視している」と落ち着いた話しぶりでした。
一方、今夏以降に新しい動きも色々見えています。この7月、約9ヶ月ぶりに中国国際航空の北京-沖縄直行便が再開し、これまでのところ、8割の搭乗率を維持しているようです。また、夏に立て続けに北京で開かれた「北京国際旅遊博覧会」や「中国北京国際潜水展示会」にも沖縄から業者が出展しました。
さらに、この3月に、沖縄県南城市にある楽器(オーボエなど)メーカー「美ら音工房ヨーゼブ」が北京市内に代理店を開設し、沖縄企業の中国進出の動向も見られました。
両国の関係緩和の兆しがなかなか見えない中、観光業や中国との関係発展に力を入れている沖縄県として内外からどのような準備と取り組みをしているのでしょうか。平良さんのお話をお聞きください。
インタビューの最後に「沖縄県のことを中国人にどう知ってほしいですか」と聞きました。
「そうですね。行けば幸福がつかめると思ってもらえるようなところ」
うなずける回答でした。
(王小燕)
【平良友嗣(たいら ゆうじ)さん】
沖縄県北京事務所所長
宮古島生まれ、36歳
2001年 4月 沖縄県庁土木建築部河川課 入庁(担当:普天間飛行場辺野古移設)
2004年 4月 沖縄県宮古支庁福祉課 配属 (担当:生活保護ケースワーカー)
2006年 4月 沖縄県宮古支庁農林水産整備課 配属(担当:さとうきび土地改良)
2007年 4月 内閣府沖縄政策統括官産業振興担当参事官室 配属(担当:沖縄産業振興)
2009年 4月 沖縄県商工労働部企業立地推進課 配属(担当:フリートレードゾーン)
2011年 4月 沖縄県商工労働部産業政策課 配属(担当:沖縄産業振興政策)
2011年 12月 沖縄県北京事務所 配属
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