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【万博の思い出】あるメロディーに隠された「絆」

2010-12-31 18:00:41     cri    























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 開けましておめでとうございます! 6日間連続スペシャル<CRIからのハッピーニューイヤー>、『イキイキ中国』バージョンでは、万博の余韻がまだまだ続く中、「万博の思い出」と題して、様々な印象深いシーンを振り返ります。ポスト万博の中国では、奇跡、伝説、驚きなど、まだまだ続きそうですね。

 上海万博の取材記者として、上海に1ヶ月も滞在したエーリン。<万博の思い出>、一番忘れがたいのは、ある「メロディー」による「隠された絆」です。

 2010年上海万国博覧会の日本館、中日両国の芸術家によるミュージカル「トキを救う」が、上演されています。中国の伝統的な昆曲と日本の能楽を融合させた、トキをめぐるこの物語は多くの来館者を魅了しました。

 笑顔識別のカメラや、バイオリンを弾けるロボットなど、日本館の出展内容にハイテクいっぱいありますね。でも、最後の目玉は「トキを救う」ミュージカルに決まった理由はなぜですか。実は、これはトキが繋ぐある中日友好の美しい物語によるものです。

 日本、中国、韓国と東アジアの人々に愛され、かつては、空を自由に飛びまわり、その美しい姿で人々を魅了した鳥・トキ。しかし、20世紀に入り、生態環境の悪化や乱獲により、日本ではついに絶滅、中国でもわずか7羽が残されるのみとなりました。トキを絶滅から救いたい一心で、立ち上がった人々がいました。中日両国政府の協力の下で、日本人の高校教師・佐藤春雄(さとう・はるお)さんは、トキの生態を徹底的に調査し、調べた資料を中国に送りました。そして、日本の研究者・近辻宏帰(ちかつじ・こうき)さんと中国の研究者・席咏梅さんは協力して研究を行いました。

 何年にも及ぶ大きな努力が払われた結果、席さんはついに中国でトキの人工繁殖に成功し、そして、トキの卵とともに日本の佐渡にやってきました。1999年、近辻さんと席さんは幾多の苦難を乗り越え、日本でトキの人工繁殖に成功しました。27年ぶりに、トキは再び日本の空に戻ったのです。トキの保護の成功は、中日の研究者の国境を越えた協力によって生まれた奇跡でした。

  

 6月12日に行われた、上海万博ジャパンデーの記念ステージに、トキが語った中日友好物語の主人公である席咏梅さんの姿が見られました。しかし残念なことに、席さんと一緒にトキを救うことに尽力し、人工繁殖に成功した日本人研究者の近辻宏帰さんは、去年、亡くなられました。上海万博で、夫の代わりに近辻さんの奥さんが、席さんとの再会を果たしました。万博での再会で、近辻夫人は席さんに一通の手紙を読み上げました。それは、トキを救う事業に尽力した日本人の高校教師・佐藤春雄先生からのものです・・・

 日本と中国の政府、そして研究者同士の協力によって、絶滅寸前のトキを救うことができました。様々な国際的な課題に対応して、中日両国が協力、協調して取り組む象徴とか、伝説とも言えるでしょう。自然との共生の文化や様々な問題を解決するために、中日をはじめ、世界的にも、国境を越えて協力してほしいですね。

 上海万博で出会う人々、中国と日本の空を自由に飛びまわるトキのように、友好の使者として、国境を超えた友情、そして、自然への愛を世界に向けて強く発信していくことになるでしょう。(「CRIからのハッピーニューイヤー」~「万博の思い出」)

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