8月28日は旧歴7月7日にあたり、七夕の日です。ここ数年、中国では七夕は中国のバレンタインデーとして若者の間で広まっています。今回の中国メロディーは中国の七夕祭りの様子と音楽をご紹介しましょう。

意中の人に告白する日

　中国では七夕というと、甘くて純粋な愛情を思い浮かべる人が多いと思います。七夕は古来より女の子の祭の日とされ、技術や芸能上達の願いごとをすることから「乞巧節（きっこうせつ）」と呼ばれました。当時は七夕になると、町でも村でもどこに行っても提灯や美しい絹織物で飾られ、女の子はみんな美しく化粧をして、自分が得意な裁縫や刺繍の作品を家の前に置かれたテーブルに披露します。この日には、美しくて器用な娘の家へ訪れて、縁談を申し込む仲人も非常に多かったそうです。

　その後、織姫と彦星の恋物語が広く伝えられ、七夕はロマンチックな色彩に彩られて、多くの若者が美しい愛情に憧れる日となりました。また、少年少女にとってそんな七夕は、意中の人に告白する絶好の機会になっています。

最も美しい一日

　ここ数年、七夕は中国のバレンタインデーとして若者たちに広まっています。織姫と彦星のロマンチックな恋物語を聞いて育った若者たちは、みんな織姫と彦星のような永遠に変わらない愛情を手に入れたいと思うでしょう。

　そんな七夕のロマンチックなムードの中、自分の恋に素敵な思い出を残そうと思う若者が増えています。例えば、好きな人と雰囲気抜群の料理店でキャンドルディナーを楽しんだり、意中の人にバラやチョコレートなどを贈ることは、美しい愛の調味料となります。しかし、この日に最も幸せな人となるとやはり、恋の道を共に歩き、この日に結婚したカップルです。ここ数年、こんなロマンチックな日に結婚する若者がますます多くなり、最近良く見る七夕の美しい風景となっています。

両親へのプレゼント

　中国のバレンタインデーである七夕が若者の間だけではなく、一部の年輩の人にとってもお祝いの日になっています。両親の金婚式や銀婚式、ダイヤモンド婚式を祝うため、記念撮影を予約して七夕のサプライズとして若者から両親に送られます。

　しかし、1940年代、50年代に生まれた年輩の人たちにとっては夫婦で仲睦まじく暮らしてきており、ほぼ毎日がバレンタインデーだと言えるでしょう。真摯な愛情を華々しく証明する必要はありませんが、子供たちの親孝行したいという愛情の気持ちを受け取っています。

　番組の中でお送りした曲

1曲目　　因为爱情（愛があるから）

歌詞：

君に一枚の古いCDをあげる

聞いてごらん　あの頃の僕らの愛の歌を

時々ふいに忘れてしまうんだ　僕が今も君を愛していることを

聞くと照れくさくて決まりが悪いから

僕は今もあなたを愛していることをいつも忘れてしまうのだけれど

2曲目　最美(最も美しい)

歌詞：

Babyこのデートのせいで

夕べは眠れなかった

12輪のバラを用意した

バラが君のように美しい

僕の目の中に映る君は最も美しい

君の微笑みは私をうっとりさせる

君の良くないところ　優しさ

怒って口をとがらす時も美しい

3曲目　最浪漫的事（一番ロマンチックなこと）

歌詞：

絨毯の上で背中をくっつけて座り

音楽を聴きながら　願い事なんかを話す

あなたは私がますます優しくなる事が望みで

私の望みはあなたが私のことを心に留めていてくれること

わたしが思う一番ロマンチックなこと

それはあなたと一緒にゆっくり年を重ねてゆくこと