9月28日は中国の伝統的な祝日の中でも重要な中秋節です。中秋節は家族団欒を象徴する祝日で、故郷を離れ遠方にいる人も家族に思いを馳せる日です。中国では、「毎 逢 佳 節 倍 思 親(めでたい節句を迎えるたびに家族への思いが一層募る)という名言があります。中国メロディー、今回は旅人が故郷を思う名曲を紹介します。
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大海啊 故乡(海よ、故郷)
小さい時に母が私に言った。
「海は私の故郷。海辺に生まれ、海で育った」
海よ海、私の生きる場所。
「大海啊故乡(海よ、故郷)」は1983年の映画「大海在呼唤(呼びかける海)」のテーマソングで、主人公の故郷や海そして、母親への思いを表しています。この歌が表現する素朴で真摯な思いは、国境、言語、宗教を越え、世界中の人々の心を引きつけ、広く歌われています。
歌の中に描かれた海は、海辺の陽光、砂浜、波など多彩な面を見せます。そんな海に接すると、まるで故郷に久し振りに帰えったような感じがします。
思郷曲(故郷を思う曲)
バイオリン曲「思郷曲(故郷を思う曲)」は望郷の念を表した曲として有名な作品です。1937年、日本侵略軍が東北三省を占領し、作曲家・馬思聡は同胞たちの苦境を目にし心が痛み、悲憤を抱きながら、「思郷曲(故郷を思う)」を作りました。この曲で彼は中国音楽界での不動の地位を築きます。
しかし、そんな偉大な音楽家も文化大革命で迫害を受け、海外に亡命せざるを得なくなりました。これに対し、当時周恩来首相は「私は残念に思っていることが2つある。そのうちの1つは馬思聡が50歳を過ぎて故郷を離れ、海外で暮らすことだ」と心を痛めている様子で言いました。
番組の中でお送りした曲
1曲目〜 大海啊故乡(海よ故郷)
歌詞:
小さい時に母が私に言った。
「海は私の故郷、海辺に生まれ、海で育った。」
海よ海、私の生きる場所。
海風が吹き、波がうねり、私と共に世界を旅する。
海よ海、母親のように、
どんなに遠くに行ってもずっと私のそばに寄り添っている。
海よ故郷、海よ故郷、私の故郷、私の故郷。
2曲目〜思郷曲(故郷を偲ぶ曲)
この曲は作曲家・馬思聡が作曲し、自ら演奏したバイオリン曲です。旅人が丸い月を見て、秋の虫の声を聞くたびに、故郷を懐かしむ気持ちを表しています。
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