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戦場に響く歌(後篇)

2016-01-05 17:17:49     cri    

 

ナビゲーター 黄競

 歳月という川に多くの忘れられないメロディーが流れ、その歌は歴史と過去を歌い、時代の精神を反映してきました。中国メロディー、今回も引き続き、抗日戦争の愛国の歌を紹介します。

国歌「義勇軍進行曲」

 「義勇軍進行曲」は中華人民共和国の国歌です。1934年、作詞家・田漢と作曲家・聶耳が映画「風雲児女」のために創作した主題歌で、その悲しく壮絶なメロディーと歌詞は多くの中国人の愛国心を呼び起こし、代々歌い継がれてきました。

 1940年、アメリカの有名な黒人歌手ポール・ロバートはアメリカ各地でこの歌を歌い、その後、この歌は世界各地で広く歌われるようになりました。1949年、新中国が成立した後、民族の歴史の縮図とも言える『義勇軍行進曲』は新中国の国歌と定められました。

戦場を照らす「一筋の灯り」・遊撃隊の歌

 

 1937年、作曲家・賀緑汀は山西省の抗日戦線へ慰問に赴きました。そこで前線部隊の勇敢で機知に富む遊撃戦を見て、胸が高鳴り、その夜のうちに前線の石炭倉庫の薄くらい明かりの下で、「遊撃隊歌(遊撃隊の歌)」の詞と曲を一気に作り上げました。この行進曲風の歌は多くの人々に愛唱され、抗日戦争の戦場で「一筋の灯り(一盏明灯)」として、日本侵略軍を反撃する道を照らすと言われました。

少年英雄・牛飼い王二小

 抗日戦争中、少年英雄・王二小の物語が中国全土で広く知れ渡りました。牛飼いの少年・王二小は敵軍を「抗日部隊」の包囲網の中へと導き、抗日部隊は機に乗じて敵を一掃しました。しかし、わずか13歳の王二小は敵に殺されました。作詞家・方冰、作曲家・劫夫はこの真実の出来事にモチーフし合唱曲「歌唱二小放牛郎(牛飼い二小)」を作りました。この曲はいまでも広く伝えられています。

番組の中でお送りした曲

1曲目~ 義勇軍行進曲

歌詞:

起て!奴隷となることを望まぬ人びとよ!

我らが血肉で築こう新たな長城を!

中華民族に最大の危機せまる、

一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。

起て!起て!起て!

我々すべてが心を1つにして、

敵の砲火をついて進め!

敵の砲火をついて進め!

進め!進め!進め!

2曲目〜 遊撃隊歌(遊撃隊の歌)

歌詞:

我らはみんな射撃の名手、一発ごとに敵を倒す

我らはみんな飛行隊、山の高さも水の深さも怖れない

あの鬱蒼とした林の中、着いたところに同志の宿営地を準備する

あの高い山の上、我らには無数の兄弟がいる

食べなくても、着なくても、敵が我らに送ってくれる

銃がなくても、弾がなくても、敵が我らに送ってくれる

我らはここで育ち、すべての土地が我らのもの

誰であれ強奪した者を我らは徹底的にやっつける

3曲目〜 歌唱二小放牛郎(牛飼い二小)

歌詞:

牛はまだ山の斜面で草を食んでいる

しかし牛飼いは何処へ行ったのか判らない

もし彼が夢中で遊んで牛を放っていったのでなければ

それは牛飼いの少年王二小だ

9月16日のあの朝、敵は山村の掃討に向かっていた

敵は二小を捕まえて道案内するよう脅し、二小は従順に前を歩いた

敵を我らが包囲網に連れ込むと、四方からパンパンと銃砲が響き

敵はようやくだまされたことを知った

敵は二小を銃剣で突き上げ、石の上に投げ殺した

我らが13歳の王二小、勇ましく山で犠牲になった

それぞれの村人は皆涙をためて、牛飼い二小を歌い讃えている

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