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中国カンフー(前編)

2016-01-05 17:17:44     cri    

 ここ数年、中国カンフーは世界における影響力が急速に増しています。カンフーはすでに、外国人が中国の伝統文化の扉を開く鍵となりました。今回と次回の中国メロディーは美しい音楽の中で、多彩な中国カンフー世界を楽しみましょう。

奥深い中国カンフー

 カンフーと言えば、おそらく多くの人はブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーの主演映画の中の激しい格闘シーンを思い浮かべるでしょう。でも、これらのカンフー映画の中の格闘アクションは本当のカンフーではありません。実際には、カンフーは中国武術の別称であり、またさまざまな健康法の総称で、その背後には奥深い哲学や思想を持っています。

 真の武道達人は殺戮を提唱せず、カンフーの修練を通じて人格を磨き、精神を養います。これらの理念はカンフー映画やテレビドラマの中でよく見られます。例えば、カンフー映画の中には侠客たちが武芸の試合をする場合、相手を殺傷できる力を持ちますが、良い加減で止め、相手のメンツを傷つけないというプロットがよくあります。これは中国伝統文化の包容が広く深いことを意味しています。

輝かしい中国カンフー文化

 ご存じのように中国カンフーの流派は非常に多く、少林派や武当派、峨眉派、太極拳、八卦掌(はっけしょう)という流派のほかに、多くの小さな支派も特色があり、まさに空にあるおびただしい数の星のようで、それらが輝かしい中国カンフー文化を形成しました。

 少林派は中国カンフーにおける最大規模の流派で、その創始者はインドから来た菩提達磨です。菩提達磨は6世紀初めに中国に渡り、嵩山(すうざん)の少林寺で9年間も壁に面して座禅し、悟りを開いて、少林武術を創設したと言われています。少林武術は1500年にわたる継承と発展を経て、中国武術文化の重要な一部となりました。

世界中で人気を誇る少林拳

 1980年代、少林寺を舞台にした映画「少林寺」は中国はもとより、世界中で少林拳ブームを巻き起こしました。映画は、当時5年連続中国武術大会での総合チャンピオンに輝いた経歴を持っていたジェット・リーが主演しました。その卓越した武芸テクニックは少林拳の力強く、素朴な魅力を見せ、世界中の映画ファンを驚嘆させました。

 ロシアのプーチン大統領も2006年3月に少林拳愛好家として少林寺を訪れたことがあり、少林寺武術の世界における影響力が見てとれますね。映画のヒットによって、カンフー=少林拳というイメージは世界において、揺るぎないものとなりました。

中国人の国民性を最も表す太極拳

 早朝、中国各地の公園を歩くと、木の下にも湖の畔にもチャイナ服を着る年配の方々がゆったりとした音楽に合わせて、太極拳を練習する姿がよく見られます。

 太極拳は中国武術の一流派で、創始者の張三豊が13世紀、道教の陰陽五行思想つまり太極思想を取り入れて編み出した拳法です。太極拳は静をもって動を制し、柔をもって剛を克服することを重んじており、これは中国人の独特な生命観を包含しています。そんな太極拳は、中国人の国民性を最も表す武術の一流派だと言われています。

 現代社会では、多くの人は仕事や様々な利益のために、ますます多忙な生活を強いられており、太極拳は、そのような人々を生命の原点へ導く良い健康法と見なされています。

番組の中でお送りした曲

1曲目~ 中華武術(中国武術)

 唄は武術の流派や武道の達人の姿を歌いました。歌の中に出てくる太極拳、八卦掌などは武術の流派の名前です。

歌詞:

寝ている姿は張った弓のよう

立っている姿は一本の松のよう

座っている姿は鐘のよう

歩いている姿は風のようだ

太極拳や八卦掌、連環掌、

中国には不思議な武術があり、

外功は筋・骨・皮を練る

内功は精・気・神を養う

剛柔相そろい、

心の中に広い天地がある

2曲目~ 少林、少林 

 曲は1980年代の映画「少林寺」の挿入歌で、少林寺の輝かしい歴史と文化を称えました。

歌詞:

少林、少林、多くの英雄があなたに憧れ、

少林、少林、多くの不思議な伝説があなたを讃える

素晴らしい武芸、右に出るものがなく、

悠久な歴史、美名が天下に広まる

3曲目~ 牧羊曲(羊飼い曲)

 この唄は映画「少林寺」のもう一つの挿入歌「牧羊曲(羊飼い曲)」です。素朴で美しいメロディーが詩のような歌詞とあいまって、嵩山少林寺の美しさを表現しています。

歌詞

日が嵩山の谷から昇り、

鳥たちは早朝の鐘の音に驚かされた

小川がザーザーと流れ

坂道には青々とした草が生えている

犬や羊が自由に歩きまわり

私は鞭を軽く振るう

小唄が山の中に響き渡る

4曲目~ 随縁(運命に従う)

 唄は映画「マスターオブ・リアル・カンフー 大地無限(原題:太極張三豊)」の挿入歌「随縁(運命に従う)」です。唄は太極拳の創始者である張三豊の太極の思想を巧みに表現しました。

歌詞

刀と剣の武芸は追及しない

広大な自然に心を広げることが私の目標

勝ちがなく負けもない

動がなく静もない

手に剣を持っていないので

心の中に埃もない

運命に従うのは私の度量だ

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