この門は元時代には「平則門」と呼ばれ、明(1439年)に阜成門と改称されました。明、清時代には門頭溝から石炭を運びこむための重要なルートでした。このため「煤門(石炭の門)」とも呼ばれました。当時、城門を取り囲む小さな城郭の中には、石炭を運ぶ商人たちの寄付金によって彫られた梅の花がありました。なぜ、梅の花が彫られたのでしょうか?石炭を表す「煤」と「梅」は、中国語では同じ発音となるためです。
城門には、かならず大きな通りが続いています。阜成門には阜城門内大街があり、決して長くはない通りですが、北京最古の大通りです。廟やお寺、魯迅記念館など見所がたくさんある通りです。
観光スポット
魯迅博物館(鲁迅博物馆)
この博物館は、1954年に魯迅の住まいだったところを拡張して造られました。1923年に魯迅が購入し、翌年の24年に自らが設計、改築した四合院で、1924年から1926年まで、ここに暮らしました。魯迅の北京生活の最後の住まいでもあります。
アクセス:地下鉄B出口出て、阜成門北大街を北へ進み宮門口二条を右折。
そのまま東へ進み青塔胡同を左折。
白塔寺<妙応寺>(白塔寺)
モンゴル帝国の皇帝、フビライが北京に進駐し、統治のためにチベットに伝来した仏教を大いに推進しました。ネパールから技術者アグニをまねき、51メートルもの高さがある白く、美しい塔を建設しました。1279年、白塔を中心にして、4方向へ矢を放ち、矢が落ちた場所までを寺と外界を遮る地点としました。このため寺の敷地は広大なものでした。当時、この寺は大聖寿万安寺と呼ばれていました。1368年に落雷によって寺の全ての建物は燃えてしまいました。幸いにも白塔だけは残りました。寺は1457年に修復され、妙応寺と改名されましたが、その規模は大聖寿万安寺の12分の1ほどだそうです。
アクセス:地下鉄B出口出て、阜成門内大街を東へ徒歩8分ほど。
ショッピング
華聯商厦(华联商厦)
12年前に建てられた大衆百貨店が改装され、より現代的で日本のデパ地下のような造りに。スーパーマーケットやカフェ、レストランも併設しているので便利です。スパーマーケットは市場に比べると値段は高いですが、中国の人々が普段使う品物が置かれていて、のぞいて見るだけでも北京の生活の様子が感じられる場所です。日本で販売されているものの中国語版もあり、お土産を探すのにもおすすめです。
アクセス:地下鉄A出口出て、すぐ。
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