天安門広場の真北、国家オリンピック公園地区に、中華民族博物院はあります。1992年に竣工した北園、97年に竣工した南園、合わせて40万平方メートルという、とてつもない広さです。ここに、約40民族の居住区が再現されています。
張さんによれば、1600万人いる壮族のような大民族もいれば、数千人という文字通りの少数民族もいます。最も少ないのは、チベット自治区に住む珞巴族で2905人だそうです。ここには自民族の文化や伝統の紹介のために、各地からの少数民族が交代でやって来て、1年で三分の一は入れ替るそうです。張さんは、北京での仕事に誇りを持っています。
副院長の解立紅さんは、「中国だけでなく、全世界の人々に中国の多様性を知ってもらいたい。勉強もできて、楽しむこともできる。そんな施設を目指している」と述べました。いま、年間の来場者は50万人くらいだそうです。
張さんはガイド役として知識も豊富で、丁寧に説明してくれました。副院長の解さんにそのことを伝えると、解さんは「私自身は漢族ですが、ここでは少数民族であれば、仕事で抜擢されるよ。だから、私も少数民族の仲間になりたい」と笑っていました。
所在地:北京市朝陽区民族園路1号
電話:010ー62063646
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