この駅名の由来には2つの説がある。明時代、この土地には"牧草の王"とよばれるムラサキウマゴヤシ(別名:アルファルファ。多年草の帰化植物)が広範囲にわたり植えられ、育った牧草は宮廷の馬の餌となっていた。清代に入り、村が形成され、苜蓿地(ムラサキウマゴヤシの中国名)と呼ばれた。民国時代になり発音は同じだが、漢字が誤って伝わり現在の木犀地となったいうのが一つの説である。
もう一つの説は、ここは道教寺院である白雲観があり、ホンカンゾウ(ユリ科。中国原産の多年草)が咲く場所として知られていた。ホンカンゾウの黄金色はまるで金木犀のようだったため、この地は"木犀地"と呼ばれたということである。『明世宗実録』には、明代の軍隊がムラサキウマゴヤシを植え、それを餌にし、馬を飼育したとの記述があることから、最初の説のほうが有力であろう。
現在のこの駅は首都博物館へのアクセスの最寄駅として知られ、周辺には中国科学院、財政部、国家統計局、国家糧食部、全国総工会などの機関がある。
観光スポット
首都博物館(首都博物馆)
1953年につくられ、1981年10月に正式に開館した。元々は市内二環路内の孔廟の敷地内のあったが、2006年に長安街の延長線上である現在地に近代博物館のシンボルとして新たに建設された。本館は古代の優美さと現代のモダンな美しさを融合したデザインとなっている。
地下2階、地上5階建てで、北側に緑の文化広場、東側には竹林庭園がある。いくつにも分かれた展示スペースは新石器時代から現在までの貴重な文物が収蔵され中国の歴史を流れに沿って理解できるようになっている。
また茶館や書店、グッズ販売店もあり、ゆっくりと半日はかけて見たい博物館である。
入館料:無料。(特別企画展は有料。)入館のは事前に電話かインターネットでの予約が必要。
予約電話:010-6339-3339
公式サイト:http://www.capitalmuseum.org.cn
アクセス:地下鉄C1出口より東へ徒歩100メートル。
白雲観(白云观)
ここは道教寺院で道教の教派の一つである全真教の本山である。北京市内の多くの寺は春節時期、1月1日から15日まで"廟会"とよばれる縁日を行うが、ここでは19日まで行われる。これは金末期から元初期の道教の新興教派・全真教の道士である丘長春の誕生日の1月19日にちなんだもので"燕九節"、"宴丘節"と呼ばれている。
参観時間:5月1日~10月7日 8:30~16:30
10月8日~4月30日 8:30~16:00
参観料:10元/人
アクセス:
① 地下鉄C1出口より東へ600メートル。交差点を右へ曲り白雲観通り(白云观路)をおよそ1000メートル。
② 地下鉄A1出口出て、717番バスに乗車、白雲観駅で下車。
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