灯市口駅(灯市口站)
その名の通り灯市口の名前は京城の「灯市」に由来しています。「灯市」とは「元宵節(旧暦1月15日の伝統的な節句)」に使われる飾り提灯を売る市や提灯で飾られた街のことです。灯市はもともと五鳳楼(紫禁城の正門)に設置されていましたが、その後現在の東華門外の灯市口大街一帯に移りました。
灯市が行われている間は、昼は市場、夜は明かりが掲げられました。道の両脇には飾りつけられた小屋が立ち並び、さまざまなデザインの飾り提灯が通りの端から端まで掲げられました。小屋の上に布を張り、酒を出す店もあり、当時の高官や身分の高い人々がこれらの店を貸切り、提灯の眺めを楽しみました。提灯のほかにも、音楽や雑技の出し物も催され、大変賑やかでした。
清の時代になり、この当たりは旗人(清朝の八旗に属する人)の居住地となり、漢民族は全て前三門以外に移り、東華門外の灯市の城壁の外へと移されました。現在、残念ながら灯市は失われ、その名前のみが地名となって残っています。
観光スポット
中華聖書会遺址(中华圣经会遗址)
聖書会は聖書の印刷と発行を専門に行う機関でしたが、キリスト教の1つの宗派ではなく布教にはなくてはならない機関でした。1926年にアメリカのメリーランド州の聖書会の支援によって建てられました。
アクセス:地下鉄A出口出て、東四南大街に沿っておよそ300メートル。
老舎旧居(老舍故居)
1949年、老舎は周恩来総理の招きに応えてアメリカから帰国しました。1950年4月に彼は現在の豊富胡同19号にあったごく普通の四合院を購入しました。ここで生活した16年間に『龍須溝』、『茶館』、『方珍珠』など24作品を書き上げました。1966年8月24日に文革の迫害に耐えられず、自らその命を断ちました。
アクセス:地下鉄A出口出て、北へ向かい灯市口大街を左へ。西へ進み豊富胡同へ。
智化寺(智化寺)
この寺の名前を知る人はおそらく多くはないでしょう。あまり知られた寺ではありませんが、収蔵品も少なくはありません。明の英宗に寵愛された太鑑、王振の先祖を祭る廟でしたが、後に仏教寺院に改められました。今でも明時代の寺の風格を残しています。しかしこの寺が貴重とされる所以は他にあります。ここは別名「中国音楽の生きた化石」と言われ、古代からの仏教音楽を継承しているお寺なのです。1961年に国の重点文物保護に指定されました。
アクセス:地下鉄C出口出て、南へ進み干面胡同に着いたら、左へ直進。
グルメ
円鑫レストラン(圆鑫餐馆)
ここは家庭料理をだすレストランで、大きくはありませんが、北京の伝統的な住宅、四合院の中にあるレストランで、80年代の雰囲気が感じられるお店です。
アクセス:地下鉄A出口出て、東四南大街に沿って南へ200メートルほど、西堂子胡同。
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