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古力娜扎(グリナザ)

2018-04-11 10:16:46     cri    

 古力娜扎(グリナザ)は、同じく中国新疆出身の迪麗熱巴(ディリラバ)と並んで人気を博している若手女優です。古力娜扎は新疆の伝統的なウイグル族家庭に生まれ、幼少時から芸術学校に通っており、ダンサーになることが夢でした。そんな当時の16歳の彼女はある日、街でスカウトされたことをきっかけに、モデルデビューを果たしました。2009年に国内のモデルコンテストに出場し、最優秀フォトジェニック賞に輝きました。2010年、古力娜扎は陸川監督が自身の歴史大作『項羽と劉邦 鴻門の会(原題:王的盛宴)』(2012年公開)の虞姫役のために行ったオーディションに参加し、最後の16人にまで残ったものの、最終的には出演を逃してしまいました。

 そんな彼女の芸能人生に転機が訪れたのは2011年頃のこと。中国芸能界の登竜門といわれる名門・北京電影学院演技学科に進学するや否や、人気スター、胡歌(フー・ゴー)と劉詩々(リウ・シーシー)が主演を務める時代劇ファンタジードラマ『軒轅剣之天之痕』への出演に抜擢され、女優デビューのチャンスをつかみました。劇中で彼女は善良で清純な少女である小雪の役を好演し、頭角を現し始めました。初主演作は恋愛映画の『隠私保険箱』という作品で、これが彼女のスクリーン・デビュー作にもなりました。この作品出演により、古力娜扎は「楽視(LeTV)」による第3回映画ドラマアワードの最優秀新人賞へのノミネートを果たしました。

 2013年には、成龍(ジャッキー・チェン)や景甜(ジン・ティエン)が主演する『ポリス・ストーリー/レジェンド(原題:警察故事2013)』や、趙又廷(マーク・チャオ)、黄渤(ホァン・ボー)、林更新(ケニー・リン)らが主演する『痞子英雄之黎明昇起』など話題作に出演し、女優として堅実にステップアップしました。

 2016年からは、ドラマや映画で大活躍するようになりました。中でも、高希希(ガオ・シーシー)監督がメガホンを取り、30年代の上海を舞台に闇社会の闘争を描くアクション映画『遊戯規則(The Game Changer)』やトップアイドルの鹿晗(ルー・ハン)とW主演する時代劇ドラマ『択天記』は代表作に挙げられます。そして、全国的に人気が出たきっかけとなった作品は、昨年10月に公開された喜劇映画『縫紉機楽隊(City Of Rock)』。これは、ネットドラマシリーズ『屌絲男士』で人気を博した俳優、大鵬(ダーポン)の監督作第2弾で、小さな田舎町でバンドマンの夢を追いかける個性あふれるメンバーたちが「縫紉機(ミシン)」というバンドを立ち上げる物語です。大鵬(ダーポン)と多くの作品で競演した人気コメディアンの喬杉(チャオ・シャン)がバンドのボーカルを演じており、大鵬はバンドのマネージャー役で出演したほか、古力娜扎がクールなベーシスト役を熱演しました。この作品は4.58億元の興行成績で同年の中国国産映画ランキングでトップ20入りを果たしました。彼女が次に出演する新作映画は日本の人気ゲームを映画化した『真・三国無双』で、2019年に公開予定です。

 (ミン・イヒョウ 謙)

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