王麗坤（ワン・リークン）は内蒙古自治区赤峰市出身の女優、2004年、北京舞踏学院中国舞学科を卒業後、時代劇アクションドラマ『七剣下天山』で女優デビュー。これをきっかけにドラマ界で活躍し、2005年にはホームドラマ『河流如血』、2006年には諜報戦ドラマ『五号特工組』、2007年には家族の絆を描くホームドラマ『家』など話題作に立て続けに出演。

　2008年には、主演の青春サスペンス映画『八十一格』で銀幕デビュー。それ以来、映画とドラマの両方で活動するようになりますが、2012年3月には、ファーストシングル「原諒我」で歌手デビューも果たしました。

　ブレイクのきっかけはやっぱりドラマ。，2012年に李晨（リー・チェン）、馬蘇（マー・スー）、杜淳（ドゥー・チュン）らと共演した『北京青年』という話題作。リークンは劇中で精神疾患の任を好演したことで、同年末のドラマ賞「国劇盛典」でブレイクスルー大賞に当たる「年度最具突破精神大奖」に輝きました。

　2015年2月に、徐静蕾（シュー・ジンレイ）監督作品『有一个地方只有我們知道（Somewhere Only We Know）』に出演し、映画初主演の人気アイドル、呉亦凡（クリス・ウー）と豪華共演。この映画の中で、リークンはミステリアスで個性的な女性を演じきり、女優として大きくステップアップしています。同作により、彼女は第22回北京大学生映画祭で最も人気のある女優に選ばれました。

　そんなリークンは今年春節に封切られたファンタジー大作『西遊・伏妖篇（Journey to the West: Conquering the Demons）』に出演。この作品は、周星馳（チャウ・シンチー）監督作品『西遊記～はじまりのはじまり～（原題：西遊・降魔篇）』の続編に当たるもので、9月8日から東京・TOHOシネマズ六本木ほか全国で公開されています。「監督としては続編を絶対に撮らない」と公言していた周星馳（チャウ・シンチー）は、宣言通りに今作ではプロデューサーと脚本を担当。監督は『セブンソード』「ドラゴンゲート　空飛ぶ剣と幻の秘宝」など時代劇アクションの名作を数多く手がけた徐克（ツイ・ハーク）にバトンタッチしました。今作の日本語タイトルは『西遊記2 妖怪の逆襲』で、前作から引き続き天竺へ向けて旅をする三蔵法師一行が、道中に立ち寄った比丘国（びくこく）で妖怪たちの逆襲にあいます。リークンは、三蔵法師一行が比丘国に着く前に遭遇した蜘蛛の妖精役を演じています。（ミン・イヒョウ　謙）