ラサへの歩き方 祈りの2400km(原題:岡仁波斉)
公開日:2017年6月20日
監督:張揚(チャン・ヤン)
昨年7月に日本で『ラサへの歩き方 祈りの2400km』の日本語タイトルで公開された2015年の中国映画『岡仁波斉』が2年越しに中国で一般公開決定。「岡仁波斉」とは、神が宿るというチベット高原西部に位置する独立峰・カイラス山のこと。チベットの小さな村から聖地ラサとカイラス山へのはるか2400キロメートルを「五体投地(合掌し、両手・両膝・額の『五体』を大地に投げ出してうつ伏せ、その後に立ち上がるという動作)」でほぼ1年かけて踏破する巡礼の旅を、実在のチベットの村人たちの出演で描いたロードムービーで、チベットの人たちの生き方を活写する民族色の濃い作品に仕上がっています。監督は、「こころの湯(原題:洗澡)」や「胡同のひまわり(原題:向日葵)」など日本でも知られている張揚(チャン・ヤン)です。2015年にはトロント国際映画祭にも出品されました。
【洋画編】
LION/ライオン ~25年目のただいま~(中国題:雄獅)
公開日:2017年6月23日
監督ガース・デイヴィス
主演:デーヴ・パテール ルーニー・マーラ デビッド・ウェナム ニコール・キッドマン
今年度の米アカデミー賞最優秀作品の有力候補として注目を集めた2016年の『LION/ライオン ~25年目のただいま~(中国題:雄獅)』がついに中国公開を決定!サルー・ブライアリーのノンフィクション書籍『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を原作にした本作は、5歳の時に両親とはぐれてしまい、オーストラリア人夫婦に引き取られた作者本人のサルー・ブライアリーがGoogle Earthを使って本当の家族を探し出す感動的な実録ドラマとなっています。『英国王のスピーチ』などのプロデューサー、イアン・カニングが制作を担当し、メガホンを取るのは、テレビシリーズや短編などを手掛けてきたガース・デイヴィス。『スラムドッグ$ミリオネア』などのデーヴ・パテル、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラ、名女優のニコール・キッドマンら豪華な顔ぶれがそろっています。昨年9月に、第41回トロント国際映画祭でプレミア上映された後、英米豪で順次公開され、今年4月にも日本で封切られました。第89回アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞の6部門にノミネートされ、全世界で1億ドルを超える興行収入を記録したこの話題作ですが、中国での反応も注目されています。
(ミン・イヒョウ 謙)
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